私の中小企業診断士試験

概要 難易度・合格率 科目と免除 予備校と独学 私の診断士試験

ここでは、筆者の受験体験をお話します。筆者は次の通り、令和元年(2019年)の中小企業診断士試験に受験をしています。

  • 1次試験 → 合格@令和元年8月
  • 2次試験 → 不合格@令和元年10月

税理士試験の消費税法の勉強と同時並行の旅路でしたので、なかなか大変だったことを記憶しています。

筆者は色々とイレギュラーなため、あまり参考にならないかもしれませんが、1次試験については「参考情報」として、2次試験については「反面教師」として利用してもらったらと思います。

なお、個人的にはページ最下部にある「最後に」も読んで欲しいところです。

– 目次 –

  1. 受験時の色々
  2. 1次試験
  3. 2次試験

筆者の受験時の色々

まずは、筆者の当時の状況からです。

1. 基本スペック

  • 年齢:30代後半
  • 学歴:私立大卒
  • 社会人経験:15年ほど
  • 資格:不動産鑑定士、応用情報技術者、FP2級、税理士試験4科目合格(簿・財・法・固)
  • 英語力:TOEIC805点
  • ITスキル:VBA、JavaScript、PHP、MySQLなど

2. 受験動機

あまり覚えていませんが、次の3つが受験動機の中心だったと思います。

  • 免除科目が多く、簡単そうだった
  • その割に平均年収が高かった
  • 税理士試験の消費税法だけでは物足りなかった

3. 受験開始時における各科目の実力

筆者は2科目免除可能で、1科目が他の国家資格を受験している関係で得意で、その他の科目についてもそれなりの知識があったので、相当なアドバンテージがあったと思います。

科目 ← レベル →
経済学 免除可
財務会計 超得意
企業経営 初学
運営管理 初学
経営法務 有利
システム 免除可
中小企業 初学

4. 実務経験

社会人経験が約15年あり、IT、不動産鑑定、税務の実務経験がありました。

  • IT業界(DBエンジニア) → 3年
  • 不動産鑑定業界(不動産鑑定士) → 11年
  • 税理士業界(税務補助) → 半年

5. 学習スタイル

  • 予備校
    1. スタディング1次2次合格コース
  • その他の教材
    1. ① TAC
      → 1次試験過去問題集 × 全7科目
    2. ② TAC
      → スピードテキスト × 企業・運営・中小
    3. ① ユーキャン
      → 6~7年前のもの

基本的に、1次試験はTACの過去問題集しか使っていません。

間違えたところをしっかりと復習をし、3周くらいすれば合格レベルに達します。はっきり言って、1次試験レベルであれば、予備校を選択する必要はないと思います。

中小企業診断士試験は範囲が広く・浅くが特徴なので、「TAC」とか「大原」とか「LEC」の市販テキスト読みながら過去問を繰り返すのが、結局のところ一番良いのだと思います。

1次試験の受験記録

ここでは、受験することを決意したときのこと、科目免除の是非、本試験での得点状況などを中心に書いています。

1. 受験を決意したときのこと

筆者が中小企業診断士の受験を考え始めたのは、2018年の10月頃でした。当時、筆者は税理士試験を受けており、12月の合格発表待ちという状況でした。一方で、合格発表を待っていたのが「法人税法」と「簿記論」のハードな2科目だったこともあり、あまり自信も無かったので、12月まではやんわりと情報収集をするのみでした。

しかしながら、意外にも12月の税理士試験の合格発表では、2科目同時合格という結果だったこと、翌年の受験は既習科目の「消費税法」での受験だったこともあり、その後は、真剣に中小企業診断士の受験を考えるようになりました。

短い時間の中で色々と調べてみると、①筆者の場合、中小企業診断士の1次試験では2科目の免除を受けられること、②合格をした後は営業ツールとして使えそうなこと、③予備校代が安いこと、などを知ることとなり、筆者の眼にはかなり魅力的な資格に映りました。

本試験まで残り7ヶ月とあまり時間が無かったことから、中小企業診断士の資格更新などをあまり調べることなく、勉強を開始することとなりました。

2. 免除科目の選択

筆者は不動産鑑定士であったため「経済学・経済政策」の免除を受けることができました。また、応用情報技術者であったため「経営情報システム」も免除を受けることができました。

では、本試験で2科目とも免除申請したのか?と言えばそうではありません。色々と考えた結果、本試験では「経済学・経済政策」のみ免除申請をしました。

その理由としては、毎年合格率の低い「経営法務」や「企業経営理論」のことを考えれば、何らかの得意科目で得点を稼いでおく必要があると感じ、経営情報システムを得点源にしようと思ったからです。(ここら辺は次の記事を参考にしてもらうと良いと思います。)

今だったら?

仮にもし今受験をするとしたら、筆者は税理士になっているため「経済学・経済政策」、「経営情報システム」、「財務・会計」の3科目の免除が可能ですが、得点源となる「財務・会計」を残し、そのほかは免除申請をすると思います。

3. 勉強時間

① 科目別勉強時間

科目別の勉強時間はだいたい下記の通りです。INPUTはテキストを読んだ時間で、OUTPUTは過去問を解いていた時間です。

科目 INPUT OUTPUT
経済学 約5時間 0時間
財務会計 約15時間 約15時間
企業経営 約40時間 約80時間
運営管理 約30時間 約40時間
経営法務 約30時間 約40時間
システム 約10時間 約10時間
中小企業 約20時間 約30時間

② 月別勉強時間

月別の勉強時間はだいたい下記の通りです。はインプットの時間、はアウトプットの時間です。

科目 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
経済学 5
財務会計 5+10 10+5
企業経営 5 30+30 30 5+20
運営管理 10+10 10+20 10+10
経営法務 20 5+25 5+15
システム 10+10
中小企業 15+25 5+5

4. 勉強方法

① 勉強の流れ

1次試験の勉強の流れは「インプットアウトプット」でした。

具体的には、まずインプットとして、スタディングの「テキスト」を1講義分ざっと読み、終わったら「スピード問題集」を解きます。分からないところ、間違えたところを復習したら、「セレクト過去問」を問いて終えます。

次にアウトプットをしました。1科目・全講義につきインプットが終わり次第、TACの過去問を1問ずつ解いていきます。1問解いては、すぐに解答を読むというのを繰り返し、これを5年分解きました。また、これと同時に次の講義のインプットを始めました。

このような流れで勉強をし、12月の終わり頃から1日当たり1~3時間ほどの勉強をしましたが、6科目につき1周を終えたのが6月半ばで、約7ヶ月かかりました。

2週目は6月半ばから始め、結局2年分しかできませんでした。

② 勉強で意識したこと

他の記事でも書いていますが、とにかく診断士試験は範囲が広く、また、企業経営理論などの科目は分かりづらいです。過去問を読んでいると、問題が難しいというより、「問題が何を言っているのかを理解するのが難しい」という感想を持ちました。

そのため、たくさんの問題を解くよりも、1問1問じっくり向き合い、テキストを見直したり、ネットを利用し、詳しく解説しているサイトで学んだりと、復習に時間をかけました

③ 勉強を継続するコツ

筆者は前述の通り、税理士試験を同時並行して受けていて、税理士試験が本命でした。(正直、診断士試験は落ちても構わないくらいのモチベーションでした。)そのため、直前期の6月~7月はほとんど勉強をしていません。

しかしながら、診断士試験は1度理解してしまえば、実力はある程度維持される(逆に言うと、実力はゆっくりしか上がらない)ため、早めにインプット作業を終えるようにしました。

恐らくほとんどの人が苦痛に感じるのが「新しい知識をインプットすること」だと思います。問題を解くアウトプットは、意外と2時間とかぶっ通しでできますが、インプットは30分でもきつく感じるはずです。私は30分テキストを読み続けるのが苦痛で苦痛でしょうがなかったです。

そこで私がしたのが、お風呂で読む。通勤中の電車の中で読む。そして、お昼休み中に読む。というものでした。特に通勤中は集中できますし、継続してできます。

なので、社会人の方はテキストを読み込む作業は、家での勉強に加え、通勤中や昼休み中に読むことをお勧めします。

5. 2次試験との兼ね合い

筆者は8月の1次試験が終わるまでは、1秒も2次試験の勉強をしませんでした。勉強期間が7カ月であり、税理士試験も同時受験をしていたため、勉強時間に余裕が全くなかったためです。

なお、今振り返ってもそれは特に間違えていたとは思いません。結局2次試験に重要なのは「試験対策」だと思うからです。

6. 試験結果と過去問

① 本試験の結果

科目 得点 正当数/問題数 備考
経済学・経済政策 60点 免除申請
財務・会計 88点 22/25
企業経営理論 55点 23/41
運営管理 81点 35/44
経営法務 64点 16/25
経営情報システム 84点 21/25
中小企業経営・中小企業政策 63点 28/42
合計 495点 70%

② 過去問

科目 H30 H29 H28 H27 H26
財務会計 76点 88点 75点 84点 64点
企業経営 37点 69点 75点 67点 67点
運営管理 69点 48点 68点 72点 63点
経営法務 44点 60点 50点 52点 65点
システム 80点 72点 68点 64点 64点
中小企業 58点 43点 55点 42点 66点

2次試験の受験記録

筆者は2次試験は不合格ですので「反面教師」として使えるような記事にしています。

なお、2次試験に重要なことは、端的に言えば「ふぞろいな合格答案」を読み、何が得点に繋がり、何が得点に繋がらないかを分析することだと思っています。

1. 教材について

筆者が2次試験で利用した教材は、次の2つでした。1次試験の終了後は、仕事が忙しくなったことや、2次試験の勉強の仕方がいまいちよく分からず、これで十分という結論に達しました。

個人的には、①診断士2次試験の採点基準がブラックボックスであり、②実務寄りの試験のため、勉強量と合否はあまり関係がないと感じています。

勉強量よりも、とにかく2次試験対策・試験分析をすることがことのほか重要な試験だと思います。

したがって、次の問題集を購入するのが、王道であり、正攻法であると感じます。

この書籍は、過年度の合格者の復元答案を下に、「どのような記述やキーワードが得点に結びついているか?」を分析したもので、採点基準が公開されない診断士の2次試験にあってはとても価値の高いものと言えます。

なお、筆者は試験の前日に本屋へ行き、パラパラ見ましたが、もっと早く読めば良かったと思いました。

2. 勉強時間と勉強方法

① 勉強時間

勉強時間は約70時間です。

1次試験を終了してから毎日1時間~1時間半の勉強を2ヶ月続けたので、そのくらいの勉強時間になると思います。

先に書いた通り、この試験は勉強量よりも、試験の分析が重要なので、勉強時間としては100時間前後でも十分だと思います。

② 勉強方法

● 8月〜9月半ば

最初の1ヶ月は過去問を解きました。順番としては事例Ⅳ→事例Ⅰ→事例Ⅱ→事例Ⅲという順番で5年分の過去問を解きました。解答と解説は、スタディングとTACの両方を見ました。

TACの方が理論的ですが、理屈っぽすぎて、現実的でないものが多かったように思います。一方、スタディングは、実務よりの直感的な解答のため理解がしやすい反面、理由がなおざりなところがありました。

なお、ここ5年くらいの解答についてはTACの方が良いと思いましたが、5年以上前のものはスタディングの解答の方が良いと思いました。(ここら辺は人の好みによるのかもしれませんが。)

● 9月半ば〜10月半ば

5年分の試験問題を終えたあとは、事例問題Ⅳの過去問を10年分解きました。また、TACの5月実施の公開模試を解きました。

全国公開模試は正直あまり意味がなかったように思います。これを受けるくらいなら「ふぞろいの」を見ておくべきでした。

● 最後の3日間

本屋やネットを調べながら、どのような解答方法が得点に結びつくのか?を分析しました。正直、これは勉強の開始時点でしておくべきと、反省をしています。

3. 解答作成に当たって意識したこと

筆者の2次試験に当たっては、次の4点を意識して解答を作るようにしました。

  1. 解答をパターン化する
  2. 結論を述べてから理由を書く
  3. 問いに対応する文言で締めくくる
  4. キーワードを列挙してから文章を作る

① 解答をパターン化する

筆者は理系脳のため、ある程度パターン化しないと、色々と適応できないため、出来るだけ解答方法や考え方をパターン化しました。

例えば、事例Ⅱについては、常に「3C分析」と「SWOT分析」をしながら問題文を読むようにしました。

事例Ⅳについては、財務分析を行なったあとに与件文を読み、特徴的な財務指標と関連するキーワードにマーカーしながら読みました。

一方、事例Ⅰと事例Ⅲはパターン化できていなかったため、本試験でも得点が伸び悩みました。

② 結論を述べてから理由を書く

自分ではうまくかけていると思っても、読み返すと分かりづらいのが「理由→結論」の流れの文章です。

文学的な文章はなおさら分かりにくくするので、結論→理由の流れを意識しました。

② 問いに対応する文言で締めくくる

これは私の妻に指摘され良いと思ったことですが、問題文に対応する文言で締めくくるように意識しました。

例えば、問題文で「〇〇の良い点を述べよ。」とあったら、「良い点は〇〇の点である。」と解答するようにしました。

こうすることで素直な解答になりやすく、論点ズレの解答を帽子できたように思います。

④ キーワードを列挙してから文章を作る

当たり前のことですが、キーワードを列挙してから、文章構成をするようにしました。

基本的にキーワードを1つ説明しながら文章を作ると30字〜40字くらい使います。服飾すると+20字という感覚でした。

これを理解していると、100字には2〜3個のキーワードしか入れられないという風に字数を目算できるようになります。

4. 予備校の模範解答との向き合い方

筆者の個人的な意見になりますが、予備校の解答は「参考」とすべきではあっても、真に受けないことが重要だと思っています。

予備校の講師はたくさんの知識がある一方で、あまり実務経験の無い人が多いのが現実ですので、どうしても解答に真実味を感じえません。

過去問を見ても、解答速報を見ても、「え、違うでしょ。」という内容のものが多く見られます。

したがって、予備校の模範解答は「参考」にするのがベストと思います。

5. 復元解答と自己採点

① 総括・総得点

● 総括

試験終了の合図が会った時は「これは受かったかなぁ」と思いましたが、事例Ⅰの不出来っぷりに驚愕としました。

とは言え、採点基準は分からないし、全体調整もあるだろうから、蓋を開けてみなければ分からないと思っていました。

● 試験直後の感触と予想得点、実際の出来
事例 直後の感想 予想 実際
:結構できた 34~50点
→ 42点予想
C
40点~49点
:かなりできた 60~85点
→ 78点予想
B
50点~59点
:難しいが、まぁまぁ出来た 54~74点
→ 64点予想
A
60点~
:悪くは無いが、良くも無い 58~68点
→ 63点予想
A
60点~
合計 :合格したでしょ! 206~277点
→ 247点予想
B
210点~239点

事例Ⅰ

① 総括・得点

本試験が終わった直後は50点~60点は取れたと思っていましたが、改めて見直すと、第2問を読み取りミスをしていたりと得点は伸びず、足切りの可能性すら感じました。

配点 筆者予想 KEC TAC 大原
第1問 20点 16~20点 0点 20点 20点
第2問 20点 0~4点 20点 20点 16点
第3問 20点 0~4点 14点 20点 16点
第4問 20点 14~16点 16点 16点 12点
第5問 20点 4~6点 16点 18点 18点
合計 100点 34~50点 70点 94点 74点

なお、予備校の模範解答に対する点数は、筆者の視点から見た各予備校の模範解答に対する採点です。

採点基準な与件文との関連性、全体的な納得感、文章の理解のし易さ、論理整合性の観点に基づいています。

② 筆者の復元解答

問題 制限字数 筆者の解答
第1問 100字 理由は、メンテナンス事業が成功し得る市場がもはや存在していなかったからである。当時のたばこ産業は、20年以上も前から健康志向の高まり等により市場が縮小し、葉たばこ生産者も減少し、十分な需要が無かった。(99字)
第2問 100字 相応の努力が無くとも、売上は自然と上がるものと考える企業風土である。なぜなら、当時のA社の主力事業は、厳しい規制に守られ、多額の補助金も支給されていたこともあり、売上は右肩上がりの状態にあったため。(99字)
第3問 100字 要因は、①自社技術の見直しを行ったこと、②事業ドメインを「農作物の乾燥技術」と明確化したこと、③コアテクノロジーに基づく新製品の開発に成功したこと、④新経営陣にに経営危機意識があったこと、である。(98字)
第4問 100字 要因として、①事業ドメインを明確化したこと、②高齢の社員のリストラにより、従業員に危機意識が芽生えこと、③従業員の若返り及び成果報酬の導入により、積極性が求められる社風へと変化したこと、が考えられる。(100字)
第5問 100字 理由は、A社の現在の事業ドメインを考えると、機能別組織体制が適していると考えられるためである。具体的には、副社長が営業を統括し、専務が開発と製造を統括し、社長が全体を見渡せる組織が機能する。(95字)

事例Ⅱ

① 総括・得点

本試験が終わった直後の感触も、自己採点も良く、かなりヒットしているように思いました。

配点 筆者予想 KEC TAC 大原
第1問 20点 15~20点 10点 20点 15点
第2問 30点 15~25点 20点 20点 15点
第3問 50点 35~40点 40点 40点 35点
合計 100点 60~85点 70点 80点 65点

② 筆者の復元解答

問題 制限字数 筆者の解答
第1問 S 各40字 ①美大出身であることによる技術力、②職務経験に基づく顧客への提案力である。(37字)
W 商店街の中心部から離れた立地条件であることによる店舗への低誘引力である。(36字)
O 従業員の年齢と近い40代の主婦の人口が全国平均と比較し多いことである。(34字)
T 商店街の中心部周辺にある大手チェーンのネイルサロンや自宅サロンである。(35字)
第2問 100字 従業員の提案力に基づき、季節やイベントに応じたアートオプションを取り入れたネイルデザインを定期的に情報発信すべきである。また、イベントに応じて、子どもと一緒にネイルデザインができる旨の情報も発信する。(100字)
第3問 設問1 100字 ①協業相手は、X市内の貸衣装チェーン店であり、②顧客層は、40代の女性客である。③理由は、貸衣装チェーンはYさんとの関係性が強く、40代の女性は従業者と同世代で、提案が生きやすいためである。(95字)
設問2 100字 店内での接客を通じ、家族構成等をヒアリングし、将来参加する可能性の高いイベントにおける衣装と合わせたネイルデザインを提案すべきである。理由は、イベントと関連させることで次回の明確な来店誘引となるため。(100字)

事例Ⅲ

① 総括・得点

本試験が終わった直後の感触も、自己採点も悪く、苦手意識は払拭されませんでした。

配点 筆者予想 KEC TAC 大原
第1問 20点 16〜18点 18点 16点 20点
第2問 20点 14~16点 15点 12点 10点
第3問 40点 18〜30点 30点 26点 30点
第4問 20点 8〜10点 18点 16点 18点
合計 100点 54〜74点 81点 70点 78点

② 筆者の復元解答

問題 制限字数 筆者の解答
第1問 80字 ①創業以来、自前で行ってきた熱処理技術の蓄積、②金属製品の機械加工から熱処理までワンストップで行える体制、③技能士資格をもつベテラン社員の存在、である。(76字)
第2問 100字 効果は、①機械加工部門の生産量が現在の2倍となり、加工能力が大幅に改善されること、②本格的量産化による機械加工技術に関するノウハウの蓄積である。リスクは、X社からの受注減少による過剰設備の保有である。(100字)
第3問 設問1 120字 将来の工場増設に際し、指針となる工場であるべきである。なぜなら、①製品加工に汎用性があり、②標準化され作業に基づき加工が行われ、③個人の生産性も最大化されるのであれば、④人材採用難や市場の変化対して強い、将来の模範工場となるからである。(118字)
設問2 140字 ①機械加工処理と熱処理加工の両業務の一元的な管理、②後工程引取方式と受注生産方式の並存可能な生産管理、③材料の調達につき、受注分のみの発注から予想使用量に基づく発注への変更、④仕掛品在庫の保管方法、⑤機械加工と熱処理の建屋間における製品の移動方法、を検討する必要がある。(135字)
第4問 120字 機械加工処理と熱処理加工の技術力を高めるとともに、両加工処理がワンストップで行えることを強みに、自動車部品以外の多様な金属加工の市場開拓を行うべきである。なぜなら、機械加工能力の増強により、新規の市場を開拓できるようになったため。(115字)

事例Ⅳ

① 総括・得点

本試験が終わった直後の感触と自己採点は完全一致していました。もったいないところがいくつかありますが、これも実力でしょう。

とは言え、過去問を解いている段階では事例Ⅳの出来が悪かったので、本番は成功した感じです。

配点 筆者予想 KEC TAC 大原
第1問 25点 5~10点 25点 25点 20点
第2問 25点 25点 25点 25点 25点
第3問 30点 18点 30点 20点 30点
第3問 20点 10~15点 15点 15点 20点
合計 100点 58~68点 95点 85点 95点

② 筆者の復元解答

問題 制限字数 筆者の解答
第1問 設問1 (a)当座比率 (b)41.27%
(a)棚卸資産回転率 (b)3.13回
(a)売上高経常利益率 (b)1.42%
設問2 50字 不動産賃貸業が堅調のため利益を確保できているが、建売分譲が不振のため安全性と効率性が悪化している。
第2問 設問1 建材:95.33%、マーケット:69.39%、不動産:3.52%、全社:89.09%
設問2 (a) 4,345
(b) 30字 全体で黒字であっても、事業部単位では赤字の場合もあるため。(29字)
設問3 (a) 91.49%
(b) 題意の変動率をXとおくと、次の式が成立する。
250=4,514×(1-X)-323 + 196×1.1 – 136×1.1 -101 +244 -20
∴X ≒ 91.49%
第3問 設問1 1期:△20.9、2期:6.1、3期:14.5、4期:9.6、5期:9.6
設問2 (a) 3.03
(b) 12.63
設問3 (a) 10.52%
(b) 求める変動率をXとする。また、高性能な機械設備を導入した場合の正味現在価値をNPVxとし、通常の機械設備を導入した場合の正味現在価値をNPVyとすると、NPVx-NPVy > 0が成立するとき、題意を満たす。
よって、NPVx-NPVy = {16X×0.952 + 27X×0.907 + 32X×0.864 + 25X×0.823 + 16X×0.784}× 0.7 + 0.6 × (0.952+0.907+0.864+0.823+0.784) – (30 – 20) > 0
∴X>10.522… → 10.52%
第4問 設問1 (a) 30字 建材事業部と連結子会社の収支が明確化されるメリットがある。(29字)
(b) 30字 両事業部の協働及び協調が阻害されるというデメリットがある。(29字)
設問2 60字 タイムリーな受発注及び在庫情報を共有することで、非効率な配送や過剰在庫を削減でき、収益性と効率性の向上が期待できる。(58字)

最後に

筆者の診断士試験は2次試験であえなく終了しましたが、再受験は考えませんでした。その理由としては、次の4つがあります。

  1. 個人富裕層を顧客とする仕事上、診断士資格が活きる余地がない
  2. 診断士試験を通じて学んだ知識は有意義だが、資格として証明する必要はない
  3. 資格を更新するために、30日間という時間と30万前後という費用が必要という意味が分からない
  4. 税理士資格がある以上、中小企業診断士である必要はない

もちろん合格して登録をしないのが一番格好良いのですが、筆者の将来を考えると、これ以上この資格に関わる必要が無いと判断をしました。

なお、資格を志す際は、予備校や資格サイトの情報を鵜呑みにしてはいけません。

特に資格情報サイトは、「予備校へ流す」ことでアフィリエイト報酬を得ることを目的としていますので、「甘美な情報」が多めです。

例えば、資格取得による「成功例」や「良い面」だけを紹介したものが多く見られ、「現実の辛さ」や「失敗例」などはほとんど紹介していません。資格を目指すと失うものがたくさんあります。

その資格が、自分の将来を考えた上で本当に必要かどうかを考えてください。特に独占業務のない中小企業診断士は使い方が重要だと思います。そして、その判断に当サイトがその一助となれればこれ幸いに思います。

概要 難易度・合格率 科目と免除 予備校と独学 私の診断士試験