中小企業診断士1次試験|科目免除

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ここでは、中小企業診断士の1次試験の科目免除についてお話をします。

中小企業診断士試験の1次試験では、一部の「資格者」と前年又は前々年の「科目合格者」が、受験の申込時に免除申請をすることで科目免除を受けることができます。

1. 科目免除と資格

科目免除を受けることができる「資格」は次の通りです。

  1. 経済学・経済政策
    • 教授等
    • 経済学博士
    • 受験時に経済学を選択して合格をした公認会計士及び試験合格者
    • 不動産鑑定士及び試験合格者
  2. 財務・会計
    • 公認会計士等
    • 弁護士等
    • 税理士等
  3. 経営法務
    • 弁護士及び試験合格者
  4. 経営情報システム
    • 技術士等
    • ITストラテジスト・システムアナリスト
    • 応用情報技術者・ソフトウェア開発技術者・第一種情報処理技術者
    • システム監査・情報処理システム監査
    • プロジェクトマネージャ
    • システムアーキテクト・アプリケーションエンジニア・特種情報処理技術者

2. 科目免除をするか否か

科目免除の是非は、次の3点を考慮して選択すべきと思います。

  1. 免除を申請する科目の別
  2. 日常での関わりの強さと最後に勉強したときの記憶
  3. 試験までに残された受験期間

(1) 免除を申請する科目の別

私の経験、周りの友人、ウェブ上の情報から考えると、下記の通り分類できると思います。

積極的に科目免除を受けるべき科目

まず、積極的に科目免除を受けるべき科目は「経営法務」です。

弁護士・診断士のダブルライセンサーである2人の友人の意見に加え、ネット上の情報も考慮すれば、経営法務は「免除すべき」で意見が確定しています。(ちなみに友人の専門は、2人とも相続問題・遺産分割です。)

理由は、細かな知識問題が多いため、少ない勉強時間の中で70点~80点を狙うのは費用対効果の観点から悪いとのことです。

免除を受けるべきではない科目

次に、科目免除を受けるべきではない科目ですが、これは「財務・会計」です。

公認会計士や税理士にとって、診断士の1次試験で出題される簿記は楽勝レベルの問題です。無勉強でいけます。

また、未学習論点である「ファイナンス理論」や「投資理論」については、範囲が狭く、過去問と同じような問題が繰り返し問われているため、2週間ほどしっかり勉強をすれば、安定して80点以上が狙えます。

したがって、科目免除を受けてみなし60点になるよりも、高得点を奪取し、総得点基準を突破する方が絶対に良いです。

また「財務分析」は2次試験でも必須の知識になりますので、1次試験で勉強をしておく方が2次試験対策としても有効です。

他の要因(2)と(3)を考慮して考えるべき科目

「経済学・経済政策」と「経営情報システム」については、次の(2)と(3)を考慮して、免除すべきか否かを決定した方が良いと思います。

(2) 日常での関わりの強さと最後に勉強したときの記憶

経済学・経済政策

経済学を日常的に業務で触れている人はかなり少数派でしょうから、最後に勉強をしたときから何年も経過しているような人は積極的に免除申請をした方が良いでしょう。

一方で最近勉強をしたような人については、(3)も考慮して、免除申請をすべきか否かを決めた方が良いと思います。

経営情報システム

プログラムやDBに対する知識のある人は、無勉強で解ける問題がたくさんあり、安定して70点前後は取れると思います。

ただし、思いのほか80点以上の高得点は取りにくいので、(3)も考慮して受験するか否かを検討すべきでしょう。

なお、プログラムやDBの制作経験の無い人は、基本的に科目免除を前提に考えた方が良いと思います。

(3) 試験までに残された受験期間

試験まで残された期間が10ヶ月以上かつ1ヶ月で80~100時間の勉強時間を確保することができる人は、全ての科目をじっくり勉強をすることができますので、科目免除を受けないという選択もありです。

なぜなら「科目免除を受けることができる」という人は、その分野について既に深い知識(少なくとも診断士試験を受けるに当たっては)を持っていると思いますので、勉強をする時間も少なくて済み、かつ、勉強をしなおせば得意科目へと成長する可能性が高いからです。

3. 筆者の場合

詳しくは「私の診断士試験」を見て頂けたらと思いますが、ざっと「筆者の科目免除」について書いておきます。

まず、筆者の受験時のスペックは下記のような感じです。

(1) 保有資格

  • 不動産鑑定士 → 経済学の免除申請可
  • 応用情報技術者 → 経営情報システムの免除申請可
  • FP2級

(2) 経験

  • 税理士試験に4科目(簿財法固)に合格済み → 財務・会計が有利
  • 税理士試験の2科目(相消)の学習経験あり → 経営法務などで若干有利
  • 不動産鑑定士試験で民法の学習経験あり → 経営法務で若干有利
  • 仕事で特許出願・商標出願をした経験あり → 経営法務などで若干有利
  • ITでJS、PHP、Apache、MySql、Oracleでウェブサービスを制作した経験あり → 経営情報システムで有利
  • 不動産鑑定士の仕事でマーケティング分析した経験あり → 運営管理で若干有利

(3) 受験期間と勉強に充てた時間

12月の末から5月の半ばまで、1日2~3時間の勉強時間をあてました。その後は、7月の中旬まではほとんど勉強をせず、最後の3週間で1日1~2時間の勉強をしました。

(4) 受験環境

  • 税理士試験(消費税法)の勉強と同時並行
  • 税理士法人へ転職

(5) 免除申請した科目

経済学・経済政策

最後に

科目免除を受けるメリットは「勉強時間の節約」です。診断士試験は7科目と科目数が多く、1つ1つの科目の学習範囲も広いため、科目免除の恩恵は大きいです。

特に、学習期間が8ヶ月前後というような人(年末頃に始めるような人)は、真剣に科目免除を検討すべきと思います。

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