私の中小企業診断士-1次試験編

難易度
合格率
科目の紹介 科目免除 独学と予備校 勉強方法 私の診断士試験

ここでは、筆者の受験体験談についてお話をします。なお、筆者は令和1年8月に実施された中小企業診断士1次試験に受験をし、一発合格をしています。

勉強時間はあまり正確には覚えていませんが、税理士試験の消費税法の勉強と同時並行しながら、約7ヶ月の間にだいたい350時間前後しています。

– 目次 –

  1. 受験時の色々
  2. 免除科目の選択
  3. 勉強時間
  4. 勉強方法
  5. 2次試験との関係
  6. 試験結果・過去問等

筆者の受験時の色々

まずは、筆者の当時の状況からです。

1. 基本スペック

  • 年齢・・・30代後半
  • 学歴・・・私立大卒
  • 社会人経験・・・15年ほど
  • 資格・・・不動産鑑定士、応用情報技術者、FP2級、税理士試験4科目合格(簿・財・法・固)
  • TOEIC・・・805点
  • ITスキル・・・VBA、JavaScript、PHP、MySQLなど

2. 受験動機

受験動機はあまり覚えていませんが、次の3つが大きな理由だったと思います。

  • 免除科目が多く、簡単そうだった
  • その割に平均年収が高かった
  • 税理士試験の消費税法だけでは物足りなかった

ただ、今は、最高の営業ツールをGETしたという感想です。

3. 受験開始時における各科目の実力

筆者は2科目免除可能で、1科目が他の国家資格を受験している関係で得意で、その他の科目についてもそれなりの知識がありましたので、相当なアドバンテージがあったと思います。

科目 ← レベル →
経済学 免除可
財務会計 超得意
企業経営 初学
運営管理 初学
経営法務 有利
システム 免除可
中小企業 初学

4. 実務経験

社会人経験が約15年あり、IT、不動産鑑定、税務の実務経験がありました。

  • IT業界(DBエンジニア) → 3年
  • 不動産鑑定業界(不動産鑑定士) → 11年
  • 税理士業界(税務補助) → 半年

5. 学習スタイル

  • 予備校
    1. スタディング1次2次合格コース
  • その他の教材
    1. ① TAC
      → 1次試験過去問題集 × 全7科目
    2. ② TAC
      → スピードテキスト × 企業・運営・中小
    3. ① ユーキャン
      → 6~7年前のもの

免除科目の選択

筆者は「経済学・経済政策」と「経営情報システム」につき免除申請が可能でしたが、本試験では「経済学・経済政策」のみ、免除申請をしました。

経済学・経済政策についても、インプットはしていましたが、不動産鑑定士の試験で経済学を勉強したのが約12年前であり、思いのほか内容を覚えていなかったこと、税理士試験の消費税法の勉強が間に合いそうもなかったことを理由に、途中で免除することにしました。

なお、仮にもし今受験をしたとした場合には、上記2つの科目(経済とシステム)に加えて「財務・会計」を免除することができますが、恐らく、「財務・会計」は免除をせず、他の2科目は免除申請をすると思います。

ここら辺の理由は、次の記事を見てもらうと良いと思います。

免除申請の是非は、免除申請をしても、7科目中2科目以上で70点以上取れるか否かによって決めるべきかと思います。私の場合は、財務・会計と情報システムが70点以上を安定して取れると思ったので、経済学を免除申請しました。

勉強時間

1. 科目別勉強時間

科目別の勉強時間はだいたい下記の通りです。INPUTはテキストを読んだ時間で、OUTPUTは過去問を解いていた時間です。

科目 INPUT OUTPUT
経済学 約5時間 0時間
財務会計 約15時間 約15時間
企業経営 約40時間 約80時間
運営管理 約30時間 約40時間
経営法務 約30時間 約40時間
システム 約10時間 約10時間
中小企業 約20時間 約30時間

2. 月別勉強時間

月別の勉強時間はだいたい下記の通りです。はインプットの時間、はアウトプットの時間です。

科目 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
経済学 5
財務会計 5+10 10+5
企業経営 5 30+30 30 5+20
運営管理 10+10 10+20 10+10
経営法務 20 5+25 5+15
システム 10+10
中小企業 15+25 5+5

筆者の勉強方法

1. 勉強の流れ

1次試験の勉強の流れは「インプットアウトプット」でした。

具体的には、まずインプットとして、スタディングの「テキスト」を1講義分ざっと読み、終わったら「スピード問題集」を解きます。分からないところ、間違えたところを復習したら、「セレクト過去問」を問いて終えます。

次にアウトプットをしました。1科目・全講義につきインプットが終わり次第、TACの過去問を1問ずつ解いていきます。1問解いては、すぐに解答を読むというのを繰り返し、これを5年分解きました。また、これと同時に次の講義のインプットを始めました。

このような流れで勉強をし、12月の終わり頃から1日当たり1~3時間ほどの勉強をしましたが、6科目につき1周を終えたのが6月半ばで、約7ヶ月かかりました。

2週目は6月半ばから始め、結局2年分しかできませんでした。

2. 勉強で意識したこと

他の記事でも書いていますが、とにかく診断士試験は範囲が広く、また、企業経営理論などの科目は分かりづらいです。過去問を読んでいると、問題が難しいというより、「問題が何を言っているのかを理解するのが難しい」という感想を持ちました。

そのため、たくさんの問題を解くよりも、1問1問じっくり向き合い、テキストを見直したり、ネットを利用し、詳しく解説しているサイトで学んだりと、復習に時間をかけました

3. 勉強を継続するコツ

筆者は前述の通り、税理士試験を同時並行して受けていて、税理士試験が本命でした。(正直、診断士試験は落ちても構わないくらいのモチベーションでした。)そのため、直前期の6月~7月はほとんど勉強をしていません。

しかしながら、診断士試験は1度理解してしまえば、実力はある程度維持される(逆に言うと、実力はゆっくりしか上がらない)ため、早めにインプット作業を終えるようにしました。

恐らくほとんどの人が苦痛に感じるのが「新しい知識をインプットすること」だと思います。問題を解くアウトプットは、意外と2時間とかぶっ通しでできますが、インプットは30分でもきつく感じるはずです。私は30分テキストを読み続けるのが苦痛で苦痛でしょうがなかったです。

そこで私がしたんおは、お風呂で読む。通勤中の電車の中で読む。そして、お昼休み中に読む。というものでした。特に通勤中は集中できますし、継続してできます。

なので、社会人の方はテキストを読み込む作業は、家での勉強に加え、通勤中や昼休み中に読むことをお勧めします。

2次試験との関係

筆者は8月の1次試験が終わるまでは、1ミリも2次試験の勉強をしませんでした。勉強期間が7カ月であり、税理士試験も同時受験をしていたため、勉強時間に余裕が全くなかったためです。

なお、今振り返ってもそれは良い選択だったと思います。なぜなら、2次試験では新たに覚えることはなく、問題も「解答テクニック」や「読解力」、「論証力」が必要とされるため、1次試験を終えてからでも十分に間に合う内容だと思うからです。(というより、時間が余ります。)

極論を言えば、2次試験については、分析センスと文章作成センスがある人であれば、財務・会計の知識が必要とされる事例Ⅳを除き、ほとんど勉強をしなくても合格が可能でしょう。

逆に、文章を書いたり、字数制限付き文章を作るのが不得意の人は、1次試験の点が良くても、結構落ちます。

したがって、2次試験向けの勉強は、1次試験が終わるまでは全くする必要が無いと思います。

試験結果と過去問

1. 本試験の結果

科目 得点 正当数/問題数 備考
経済学・経済政策 60点 免除申請
財務・会計 88点 22/25
企業経営理論 55点 23/41
運営管理 81点 35/44
経営法務 64点 16/25
経営情報システム 84点 21/25
中小企業経営・中小企業政策 63点 28/42
合計 495点 70%

2. 過去問

科目 H30 H29 H28 H27 H26
財務会計 76点 88点 75点 84点 64点
企業経営 37点 69点 75点 67点 67点
運営管理 69点 48点 68点 72点 63点
経営法務 44点 60点 50点 52点 65点
システム 80点 72点 68点 64点 64点
中小企業 58点 43点 55点 42点 66点

最後に

私は受験時にかなりのアドバンテージがありましたが、人よりも勉強時間が少なかったように思います。

難易度
合格率
科目の紹介 科目免除 独学と予備校 勉強方法 私の診断士試験