中小企業診断士1次試験|勉強方法

難易度
合格率
科目の紹介 科目免除 独学と予備校 勉強方法 私の診断士試験

ここでは、中小企業診断士の1次試験の勉強方法についてお話をします。

– 目次 –

  1. 学習戦略
  2. 学習期間
  3. 科目別勉強法

中小企業診断士試験と学習戦略

1. 基本戦略

中小企業診断士の1次試験を攻略するための戦略は、たった1つです。

それは、得意科目で点を伸ばし、不得意科目で足切りを受けないです。

その理由は、「診断士1次試験の合格基準」が理由です。中小企業診断士の1次試験では、7科目の総得点が6割以上であり、かつ、1科目も4割未満の科目がないことが、「合格基準」となります。

したがって、一般的に勉強量に比例して高得点が可能な科目を中心に勉強をし、勉強量と得点があまり比例しないような科目については、足切りを受けない程度に勉強をするのが、中小企業診断士試験(1次試験)を攻略するに当たってのセオリーとなります。

2. 2次試験との関連

よく、2次試験と関連のある科目(企業経営、運営管理及び財務・会計)が重要だと言いますが、個人的にはそうは思いません。

2次試験の特徴は「論点抽出力」と「文章作成力」です。財務分析スキルが必要な事例Ⅳを除けば、1次試験で50点~60点を取れるレベルの知識があれば、事例Ⅰ~事例Ⅲを解くに当たって必要な知識は十分と言えます。

したがって、2次試験を意識せずに、1次試験の勉強をして全く構いません。

3. 独学・予備校・通信教育

基本的に中小企業診断士の勉強法としては、独学でも、予備校でも通信教育でも、どこでも大丈夫です。はっきり言って、大手予備校以外は正直どこもたいして変わりません。

ネット上の情報サイトがこぞって「診断士ゼミナール」や「スタディング」を推すのは、アフィリエイト収入を稼ぎたいだけです。

したがって、経験値や金銭的余裕と相談をしながら、自分にあった学習スタイルを選択すると良いでしょう。ここら辺は下記の記事を参考にしてもらったらと思います。

中小企業診断士試験と学習期間

経験則から言って、診断士試験がいつから狙えるのかというと、人によって違いますが、最短でその年の4月頭くらいからでしょう。

ただし、4月からでも合格可能な人は一部の人で、一般的には1年前後は必要だと思います。(もし学生であれば、1年半位あると良いかと思います。)

1. 本試験のある年の4月から合格可能な人

勉強時間(350時間前後) = 4ヶ月 × 3時間/日

本試験が実施される年の頃から勉強を始めて合格可能な人は、次の3要件を満たす人です。

  • 350時間程度の学習時間の確保が可能である
  • 簿記1級程度の知識がある
  • 財務・会計以外で、1~2科目以上の既習科目又は免除科目がある

例えば、ある程度の勉強時間の確保が可能であり、IT知識が豊富で、経済学を受験した会計士などが該当します。

2. 本試験のある年の正月頃から合格可能な人

勉強時間(600時間前後) = 7ヶ月 × 3時間/日

本試験が実施される年の正月頃から勉強を始めて合格可能な人は、次の3要件を満たす人です。

  • 600時間程度の学習時間の確保が可能である
  • 簿記1級程度の知識がある
  • 財務・会計以外で、1科目以上の既習科目又は免除科目がある

例えば、ある程度の勉強時間の確保が可能であり、IT知識が豊富な税理士や弁護士、簿記1級合格者などが該当します。

3. 本試験の1年前から合格可能な人

勉強時間(1,000時間前後) = 12ヶ月 × 3時間/日

社会人で、1年間で1,000時間程度の学習時間の確保な人は、全ての科目が初学であっても、1年で合格圏にいけると思います。

4. 本試験の1年前の春頃から合格可能な人

勉強時間(1,500時間前後) = 16ヶ月 × 3時間/日

学生の場合は、このカテゴリーに属します。総計1,500時間程度の勉強時間が確保できれば、全ての科目が初学の学生であっても、十分に合格できます。もし、予備校の自習室を利用して、毎日8時間程度、ガッツリ勉強ができるようであれば、半年でも合格可能性があります。

なお、この場合は、同時に「簿記2級」や「ITパスポート」も取得してしまうこともお勧めします。

科目別勉強法

まず初めに根本的なことを話しますと、診断士試験の1次試験は「マークシート形式」の試験です。

経済学・経済政策

経済学・経済政策は、一般的な名称で言うと、ミクロ経済とマクロ経済のことです。この科目は、暗記というより、理解に重きを置いた勉強が必要です。

それには感覚的に内容を理解ができるテキストが向いているので、下記のテキストが良いでしょう。(もし下記のテキストを購入するなら、スピードテキストの購入は不要です。)

ミクロ マクロ

これをよく読んで理解ができていれば、本試験で70点は固く、年によっては80点以上も狙えるでしょう。

筆者も不動産鑑定士試験でお世話になったものであり、公認会計士試験、不動産鑑定士試験、公務員試験の受験生に絶賛されている経済学入門の最強テキストです。

まず初学者のために言っておきますと、2次試験対策は1次試験が終わってからでも十分間に合います。なので、1次試験が終わるまでは1次試験に特化しましょう。

これを前提に、本試験までにどの位期間が残っているか、3パターンくらいに分け、学習の進め方をお話します。

② 勉強の進め方と学習の開始時期

スケジュール 学習内容
前年9月~3月 1次 Input
+Output
1次テキスト + 問題集
4月~5月 1次 Output 1次過去問 → 1周目
6月 2次 Output 2次過去問 → 1周目
7月 1次 Output 1次過去問 → 2周目
8月 2次 Output 2次分析
9月~10月 2次 Output 2次過去問 → 2周目~

勉強の進め方の基本は、インプット1次向けアウトプット2次向けアウトプットです。

勉強方法@独学

具体的には次のステップを踏んで学習を進めると良いと思います。

Step 0 : 簿記2級の学習

一番初めは「簿記2級」の勉強をします。

商業簿記と工業簿記の2つを勉強しますが、簿記2級に合格するレベルになる必要はありません。

簿記2級レベルの知識をインプットすることが最大の目的です。したがって、学習期間は1ヶ月位を目安にとにかくザーッと一通りの知識をインプットしましょう。

ただし、学習期間が1年以上あれば2~3ヶ月の間じっくりと学んだ方が良いです。(そのくらい簿記の実力が1発合格のカギになるということです。)

なお、商業簿記の方が圧倒的に重要ですので、時間が無ければ工業簿記は最悪やらなくて良いです。

Step 1 : Input + ミニOutput

0ステップが終われば、いよいよ診断士試験の本番です。

基本的な学習スタンスとしては、テキストを1単元インプットし、すぐに「スピード問題集」を使用してミニアウトプットをします。

この方法が、モチベーションの維持理解の促進に繋がるためオススメです。

このサイクルをだいたい2~3日のペースで学習を進めると、1科目を2~3週間のペースで終えることができます。(このペースをキープできれば、1stステップは5ヶ月~8ヶ月くらいで終えることができます。)

ちなみに、「財務・会計」と「経済学・経済政策」は他の科目より1ヶ月前後長く見た方が良いと思います。

Step 2 : Output for 1st exam

インプットを終えたら1次試験対策として「過去問題集」を開始します。

過去問は回す回数よりも、じっくりと理解をすることが重要ですので、じっくりと理解をしながら過去問を解きましょう。

1周目はとにかく時間がかかりますので、7科目を回すと、1周で最低2~3ヶ月はかかると考えておきましょう。

なお、学習スタート時において、本試験までの期間が8ヶ月を切っているようであれば、これを1stステップに被せながら学習を進めます。

Step 3 : Output for 2nd exam

2ndステップで1次試験の過去問を1周したら、1度だけ2次試験の過去問を解きます。

だいたい2週間を目安に考えると良いと思います。(理想はTACの2次試験の過去問集を1周することです。)

なぜこの時期に2次試験対策?

2次試験の問題は一言で言えば「1次試験の複合的な応用問題」です。

しかしながら、2次試験対策はなかなか難しく、過去問を回すだけではたいして力がつきません

2次試験の力を向上させるためには、
問題パターンの把握
得点になる解答パターンの分析
過去問で自分なりの解答パターンの定着
の学習ステップを踏む必要がありますが、これはそれなり時間がかかる作業のため、人によっては1次試験終了後から開始をしたとしたら、2次の本試験までに十分な対策ができないということもあり得ます。

また、この2次試験対策の学習をすることは、1次試験に必要な知識の定着深い理解に繋がりますので、1次試験対策としても有効なのです。

Step 4 : Output for 1st exam

2次試験対策を一度したら、最後は1次試験の過去問対策をします。

基本的に1次試験の過去問題集を完璧にすることが最終目標ですが、余裕があれば過去問に出てきた論点の周辺知識も適宜インプットすると良いでしょう。

Step 5 : Output for 2nd exam

1次試験を終えたらいよいよラストスパートです。とにかく10月の本試験まで2次試験対策をします。

過去問を1度解いている人は「ふぞろいな合格答案」を読んで、合格をするためのポイントを学びます

自分なりの解答方法が出来上がったら、過去問の2周目を開始します。問題をたくさん解くよりも、どんな問題に対しても自分なりの解答ができるようにするというのがポイントです。

難易度
合格率
科目の紹介 科目免除 独学と予備校 勉強方法 私の診断士試験