中小企業診断士

概要 難易度 独学と予備校 科目免除 勉強方法 報酬・年収

ここでは中小企業診断士と試験についての概要をお伝えします。

  1. 中小企業診断士とは?
  2. 試験の概要
  3. データで見る中小企業診断士

中小企業診断士とは?

● 概要

中小企業診断士は、日本で唯一、経営コンサルタントとして認められた国家資格です。

ただし資格に基づく独占業務はありません

● 知名度

資格保有者の数は全国で30,000人弱と比較的多く、最近はAIに代替されにくい資格として、知名度が急上昇しています。

● 難易度

超難 激難 やや難 普通

中小企業診断士試験は経済産業省が管轄する国家試験で、次の日程で年に1回、3段階式の試験により実施されます。

  • 1段階(択一:1次)・・・8月初旬
  • 2段階(筆記:2次)・・・10月中旬
  • 3段階(口述:2次)・・・12月中旬

1次試験は7科目による択一試験であり、2次試験は4科目による筆記試験面談方式による口述試験から構成されています。

試験の流れとしては、1段階目の試験(1次択一)に合格をすると、2段階目の試験(2次筆記)を受験することができ、2段階目の試験に合格をすると、3段階目の試験(2次口述)を受験することができます。

肝心の中小企業診断士試験の難易度ですが、資格くらぶの中の分類としては、に分類されます(理由は下記)

試験形式 3段階式試験である
試験実施回数 年に1度きり
合格率 最終合格率は約5%と低いが、1次・2次の合格率は共に約20%とやや高い
試験科目 科目数が多く(7科目)、範囲も広いが、内容は浅い
勉強時間 他の難関試験と比べて短い

同じような難易度の試験には「社労士」や「行政書士」、「ITストラテジスト」などがあります。

資格くらぶ
資格くらぶ
https://licenser.club/silc-level/
リアルな資格情報をもっと

最近はAIに代替されにくい仕事・資格として人気の資格になっています。

● 学習期間

10ヶ月~2年

● 就職先

独立開業(または副業)

● 仕事

コンサルティング業及び講師業

● 独立・開業した場合の年収

200万円~3,000万円

試験の概要

● 受験資格

無し

● 受験地

  • 1次試験:札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、沖縄
  • 2次試験-筆記:札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡

● 受験料

  • 1次試験:13,000円
  • 2次試験:17,200円

●試験日程及び試験科目

1次試験

1次試験はマークシート形式の試験で、2日間に渡って実施されます。

日程 試験時間 配点 試験科目
1日目 AM 1 1時間 100点 A 経済学・経済政策
AM 2 B 財務・会計
PM 1 1時間30分 C 企業経営理論
PM 2 D 運営管理
2日目 AM 1 1時間 E 経営法務
AM 2 F 経営情報システム
PM 1 1時間30分 G 中小企業経営・中小企業政策
2次試験

2次試験は筆記試験口述試験から構成されています。

① 筆記試験

筆記試験は4科目が1日で実施されます。

日程 試験時間 配点 試験科目
AM 1 1時間20分 100点 A 組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略および管理に関する事例
AM 2 B マーケティング・流通を中心とした経営の戦略および管理に関する事例
PM 1 C 生産・技術を中心とした経営の戦略および管理に関する事例
PM 2 D 財務・会計を中心とした経営の戦略および管理に関する事例
② 口述試験

口述試験は筆記試験合格者のみ、案内が通知されます。

中小企業の診断及び助言に関する能力について、筆記試験の事例などをもとに、個人ごとに面談形式で実施されます。

● 合格基準

1次試験及び2次試験(筆記)ともに、総点数の60%以上、かつ、1科目も40%未満でないこと。

● 科目免除

1次試験
A 経済学

経済政策
  1. 教授等
  2. 経済学博士
  3. 一定の公認会計士
  4. 不動産鑑定士等
B 財務

会計
  1. 公認会計士等
  2. 弁護士等
  3. 税理士等
C 企業経営理論  無し
D 運営管理  無し
E 経営法務
  • 弁護士等
F 経営情報
システム
  1. 技術士等
  2. ITストラテジスト
    システムアナリスト
  3. 応用情報技術者
    ソフトウェア開発技術者
    第一種情報処理技術者
  4. システム監査
    情報処理システム監査
  5. プロジェクトマネージャ
  6. システムアーキテクト
    アプリケーションエンジニア
    特種情報処理技術者
G 中小企業経営

中小企業政策
 無し
2次試験

なし → 2次試験に試験免除はありません

● 試験の日程

中小企業診断士の受験スケジュール
1次試験 申込み 5月初旬~
試験の実施 8月の初旬
合格発表 9月の初旬
2次試験 申込み 8月の下旬~
筆記試験の実施 10月の中旬
筆記試験の結果発表 12月の初旬
口述試験の実施 12月の中旬
合格発表 12月の下旬

● 管轄

経済産業省 → 中小企業診断士|経済産業省HP

データで見る中小企業診断士

中小企業診断士をデータから見たものです。なお、データは中小企業基盤整備機構の「データで見る中小企業診断士2016」に基づきます。

  1. 年齢構成
  2. その他の保有資格
  3. 登録後の経過年数
  4. 活動状況
  5. 活動をしない理由
  6. 業務内容
  7. 業務割合
  8. 年間売上
  9. 今後の予想

● 年齢構成

年齢構成としては、40代~60代の中小企業診断士が多いようです。

● 診断士以外の保有資格

中小企業診断士以外の保有資格としては、FP技能士が最も多く、次いで情報処理技術者販売士社会保険労務士と続いています。

他に資格を保有していない人も、全体の13.0%います。

● 診断士登録後の経過年数

登録後5年以内が33.1%と最も多く、その内訳も2年以内がその半分を占めていて、資格登録者が急増しています。

● 経営コンサルタントとしての活動状況

経営コンサルタント業務(副業などを含む)の活動状況の割合ですが、半数以上の資格取得者が何らかの「経営コンサルタント業務」を行っているようです。

● 経営コンサルタントとして活動をしていない理由

経営コンサルタントとして活動をしていない理由(副業をしていない理由を含む。)としては、会社との雇用契約上、副業が禁止されているからというのが最も多い回答でした。

その他には、忙しいから機会がないからという理由も多かったようです。

● 業務内容

経営指導業務」「診断業務」「講演・教育訓練業務」の3つが多いようです。

● 公的・民間の業務割合

公的業務が高い人と民間業務が高い人とで、完全に二極化しています。

● 年間売上

1,000万超の割合が最も多く、独立開業者の実に3人に1人の割合です。さらに1,000万円超のうち、2,000万超の人が25%以上を占めています。

● 今後のコンサルティング業の予想

6割以上の人が今後のコンサルティング業についてポジティブに捉えています

概要 難易度 独学と予備校 科目免除 勉強方法 報酬・年収