FP1級の難易度と合格率

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目次

  1. 試験の難易度
  2. 合格率の推移
  3. 試験の形式

試験の難易度

超難 激難 やや難 普通

FP1級の試験は学科試験実技試験からなっています。学科試験に合格をすると、実技試験を受験することができます。

実技試験の合格率が最近は下がってきているとは言え、その合格率は80%~90%と高水準のため、学科試験に合格をすることができれば、FP1級の合格は「すぐそこ」と言えるでしょう。

学科試験きんざいで年に2回(1月と9月)実施され、FP協会ではこの学科試験に代わるCFP資格審査試験というものが年に2回(6月と11月)あります。

次に、実技試験きんざいで年に2回(2月と6月)FP協会で年に1回(9月)の計3回実施されています。

FP1級の受験資格取得までの流れは複雑ですので、詳しく知りたい方は「FP1級の受験資格と取得までの流れ」を見てください。

肝心のFP1級の難易度ですが、検定試験では難しい方の試験で、資格くらぶの分類では難に近いやや難に分類されます。(理由は下記)

試験科目 試験範囲が広く、深い
合格率 約12%前後と低い
試験形式 択一式 + 記述式 + 口述式の3回
勉強時間 450時間~700時間と長い
試験実施回数 年に2回ある

同じような難易度の試験には「簿記1級」や「宅地建物取引士」がありますが、その中では一番難しい試験です。

合格率の推移

1. 学科試験の合格率の推移

先の通り、FP1級の学科試験は「きんざい」で実施され、これに代わる試験として「FP協会」ではCFP資格審査試験が実施されています。

それぞれの試験の直近10回の合格率の推移は下記の通りです。

● きんざい|FP1級学科試験

直近の試験の合格率は8.2%と最近では2番目に低い回となりました。

なお、直近10回の平均合格率は11.7%です。

● FP協会|CFP資格審査試験

直近10回の合格率は、全ての科目で30%から40%の間にあります。

恐らく受験者の3割~4割が合格をするように調整がされているのだと思います。

2. 実技試験の合格率の推移

実技試験は、きんざいでは年に2回、FP協会では年に1回実施されています。

きんざいの直近10回の合格率の推移とFP協会の直近6回の合格率の推移は下記の通りです。

● きんざい|実技試験

直近の試験の合格率は85.4%と、例年と比較するとやや高い水準でした。

なお、直近10回の平均合格率は82.5%です。

● FP協会|実技試験

直近の試験の合格率は88.2%と、例年と比較するとやや低い水準でした。

なお、直近6回の平均合格率は89.4%です。年々合格率が下がってきていて、直近回(2018.9)の合格率は過去最低の71.3%でした。

以前は、実技試験はFP協会の方がきんざいより明らかに合格率が高く、有利でしたが、最近はその傾向が崩れてきています

試験の形式

「きんざい」で行われる学科試験と「FP協会」で行われるCFP資格審査試験とは、名称の違いだけではなく、受験資格試験の形式合格の効力も異なります。

ここでは、試験の形式の違いを説明しますが、受験資格について知りたい方は下記の記事で確認をしてください。

合格の効力の違い

各学科試験の合格の効力について簡単に説明をします。

まず、FP1級学科試験の合格者は「FP1級実技試験の受験権利のみ」取得します。

一方、CFP資格審査試験の合格者は「FP1級実技試験の受験権利」と同時に「CFPライセンスを登録する権利」も取得します。

● きんざい|FP1級学科試験

きんざいが実施するFP1級の学科試験は「基礎編」と「応用編」の2つの問題からなり、午前に基礎編が実施され、午後に応用編が実施されます。(1日で両方ともおこなわれます。)

解答時間は「基礎編」と「応用編」ともに2時間半の試験となっていて、配点はそれぞれ100点の合計200点満点の試験となっています。

合格基準としては、基礎編と応用編の合計点数が120点以上で合格となっていますが、毎年の合格率を見ると、恐らく受験者の10%~15%が合格するように、調整がされているのではないかと思います。

● FP協会|CFP資格審査試験

FP協会が実施するCFP資格審査試験は6つの科目試験から構成されていて、各科目が2時間の試験で、2日間に渡って実施されます。

それぞれの科目につき「合否」が存在し、またその合否に有効期限が存在しないので、1科目ずつ合格を積み重ねることができます。

したがって、FP1級の学科試験が1発勝負で合格率が10%前後というハードな試験であるのに対し、CFP資格審査試験は6つの科目試験を受けなければならないという面倒くささはあるものの、各科目の合格率は30%~40%と高く、また、1科目ずつ合格を積み上げることができるため、時間とお金をかければ、CFP資格審査試験の方が合格がしやすいと言えます。

なお、合格基準は、各科目とも毎回の試験で若干異なりますが、100点満点(50問×各2点)で、54点~66点の間に合格ラインがあります。(過去6回の各科目の合格ラインは下記の通りです。)

受験日 金融資産 不動産 ライフプラン リスク タックス 相続承継
2016.6 54 64 62 56 66 66
2016.11 60 58 56 64 62 60
2017.6 58 54 58 64 62 56
2017.11 58 56 58 60 60 64
2018.6 54 60 60 54 56 66
2018.11 58 56 56 58 56 58

● 出題範囲について

FP1級の学科試験とCFP資格審査試験の出題範囲は、1発で全て聞かれるか、6科目に分けて聞かれるかの違いで、範囲は全く同じです。(次の対比表を見てもらえると分かると思います。)

学科試験の受験科目 CFP資格審査試験の受験科目
ライフプランニングと資金計画 ライフプランニング・リタイアメントプランニング
リスク管理 リスクと保険
金融資産運用 金融資産運用設計
タックスプランニング タックスプランニング
不動産 不動産運用設計
相続・事業承継 相続・事業承継設計

ちなみにFP1級の試験範囲はFP2級の出題範囲と一緒です。

ただし、FP1級ではFP2級よりも細かい内容が聞かれたり、論述式の設問も多く、計算問題に至っては算式の意味を理解していないと解けないような問題が出題されるため、FP2級と同じレベルの暗記と理解ではまず落ちます。

したがって、FP1級ではFP2級までとは比べ物にならないほど、勉強量が大幅に増えるということを覚悟しておきましょう。

さいごに

FP1級は検定試験の割に難易度の高い試験です。(検定試験では最高に難しい試験かもしれません。)

もちろん取得をすれば、税務や保険、金融などの分野では仕事上有効であったりしますし、名刺にも箔が付きます。会社によっては報奨金などが支払われることもあるでしょう。

実際に私も仕事上、FP1級の知識は「顧客へのアドバイザリー業務」をするに当たって大変有効であり、転職の際も評価をしてもらえました。

とは言え、FP1級を取得したとしてもそれをもって独立開業をすることはできません。(FP1級やCFPで独立している人はたいてい「SEO」や「人材管理」などの特別なスキルを持っています。)

もし、FP1級を取得して、その知識を生かして仕事をしたい(独立をしたい)と思っているようであれば「中小企業診断士」を目指すことを強くお勧めします。

FPや宅建、簿記などのメジャーな資格と比べるとまだまだマイナーな資格だと思いますし、その実体が良く分からない資格だとは思いますが、その有効性は数多ある他の国家資格と比べても、群を抜いています

もし、まだ上を目指したいと思うようであれば、是非参考にしてください。

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