FP1級の取得までの流れと受験資格

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ここでは、とにかくややこしいFP1級の受験資格と取得までの流れを「」を交えてできるだけ分かりやすく説明をしたいと思います

– 目次 –

  1. FP1級を取得するまでの流れ
    1. きんざいルート
    2. FP協会ルート
  2. FP1級の受験資格(学科と実技)
    1. 学科試験の受験資格
    2. 実技試験の受験資格

FP1級を取得するまでの流れ

FP1級を取得するまでの流れは複雑です。なぜなら、FP1級を取得するまでの道のりが1本道ではないからです。

その取得までの大まかな道のりを図で示すと下記の通りとなります。

FP・CFPの流れ

絵を見ても最初は「分かり辛い…」と思うかもしれませんが、実は非常に単純なんです。(下を見てください。)

FP1級を取得するために必要なことはたった2つです。すなわち、

  1. FP1級の実技試験の受験資格を取得すること
  2. FP1級の実技試験に合格をすること

です。(ね、単純ですよね?)

では、何が複雑にしているのか?と言うと、それはFP1級の実技試験の受験資格を取得する方法が4つあるというところにあります。(主催団体が2つあるところも、その流れを複雑にしているかもしれません。)

※ FP1級の実技試験の受験資格については、記事の下の方にあります。

とは言え、FP1級の取得のルートが4つあったとしても、実際にはほとんどの人が次のどちらかのルートを辿ってFP1級を取得しています

その1:きんざいルート

FP2級に合格(スタート)
きんざいの学科試験を受験し、合格
→ 実技試験を受験し、合格
→ FP1級を取得

その2:FP協会ルート

FP2級に合格(スタート)
AFPに登録
CFP資格審査試験を受験し、合格
→ 実技試験を受験し、合格
→ FP1級を取得

以上でFP1級を取得のためのルート説明は終わりなのですが、もう少しこの2つのルートについて掘り下げて(例えばCFPとの関係や、どっちのルートが良いのか?など)説明をしたいと思います。

1.きんざいルート
⇒ FP1級のみを取得する人向け

まずきんざいルートを絵で示すと下記の通りです。

きんざいからFP1級

このルートは「きんざいが主催する試験を受けてFP1級を取得する」というルートで、FP1級を取得する道としては「最短のルート」になります。

具体的には、FP2級(※1)を合格した後に、きんざい主催のFP1級の学科試験に合格し、次いできんざいが主催する(※2)実技試験に合格し、FP1級を取得するというルートです。

※1:きんざい・FP協会どちらでもOKです。

※2:FP協会主催の実技試験でもOKです。

FP1級のライセンスを取得するだけで良い人、つまり名刺履歴書FP1級技能士」と書きたいだけの人は、こちらのルートの方が良いでしょう。

なぜなら、きんざいルートはFP協会ルートと比べた場合に試験対策費用が5万円以上安くなるからです。

また、CFPに登録をすると年会費の支払いが発生するため、単に名刺や履歴書に記載したい人にとってはコストデメリットが大きいからです。

2.FP協会ルート
⇒ FP1級と同時にCFPも取得したい人向け

次にFP協会ルートを絵で示すと下記の通りになります。

FP協会からFP1級

このルートは、「FP協会」が主催する学科試験(CFP資格審査試験と言います。)を受けて、FP1級を取得すると共に、CFPも同時に取得してしまうルートです。

具体的には、FP2級(※1)を合格した後に、FP協会主催のCFP資格審査試験に合格し、FP協会主催(※2)実技試験に合格し、FP1級を取得します。

※1:きんざい・FP協会どちらでもOKです。

※2:きんざい主催の実技試験でもOKです。

FP1級だけでなく、CFPも取得したい人、つまり名刺履歴書CFPと書きたい人は、こちらのルートを選びます。

また、きんざいの学科試験の合格率(約10%)が厳しいと感じる方も、こちらのルートを考えても良いでしょう。

なぜなら、CFP資格審査試験は6つの科目から構成されていますが、それぞれの科目の合格率は約4割と高く、また、FP1級学科試験のように1発勝負ではなく、科目合格を積み重ねることでCFP資格審査試験の合格をすることができるため、時間とお金をかければこちらの方が合格可能性が高いと言えるからです。

CFPは、FP協会が主催する「CFP資格審査試験」に合格をしないと取得することができません。

つまりきんざいルートでは取得できない、ということに注意が必要です。

CFPとは?

CFPとは「Certified Financial Planner」の略で、「認定ファイナンシャルプランナー」のことを指します。

FP1級もCFPも高度なFP技能を有することを証明する資格と言う点では全く同等のレベルのため違いはありませんが、FP1級が日本国内で有効なライセンスであるのに対し、CFPは北米やヨーロッパなどで認められる国際的なライセンスという点に大きな違いがあります。

ちなみに、CFPとFP1級の日本での知名度は同じくらいです(同じくらい知られていません)

個人的な感想ですが「1級」という響きから、FP1級の方が「凄いんじゃない?」と思われているように思います。

なお、海外の記事を見ると「CFP=ファイナンシャルプランニングの本当のプロ」とは思っていないようです。

FP1級の受験資格

1. 学科試験・CFP資格審査試験の受験資格

実技試験の受験資格となる「FP1級学科試験」と「CFP資格審査試験」の受験資格はそれぞれ異なりますので、以下に場合分けをして説明をします。

きんざい|FP1級学科試験

FP1級の実技試験の受験資格となるFP1級の学科試験は「きんざい」で実施されます。(FP協会では実施されません。)

この試験の受験資格には次の3つがあります。

  1. FP2級の合格者 + 1年以上のFP業務の実務経験
  2. 5年以上FP業務の実務経験
  3. 厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者 + 1年以上のFP業務の実務経験

ご覧の通り、FP2級までは必須ではなかったFP業務の実務経験が受験資格として必要となってくる点に注意が必要です。

具体的にどのような業務が「FP業務の実務経験」として認められるかを事前に確認しておきましょう。

実務経験について|きんざい(外部)

FP協会|CFP資格審査試験

CFP資格審査試験は「FP協会」で実施される試験です。

この試験は本来的にはCFPライセンスを取得するための試験ですが、FP1級の実技試験の受験資格としても利用することができます。

なお、CFP資格審査試験の受験資格としては、FP2級の合格だけでは足りず、AFP認定者である必要があります。

このAFP認定者となるためには、FP2級に合格をした後に、FP協会でAFP認定者としての登録申請をする必要があります。

申請自体は無料でできますが、登録時に入会金1万円の支払いが必要となり、また、年会費として年1万2千円の支払いが必要となってきます。

年会費を支払うことのメリット

年会費を支払うことで、FPに関する定期刊行物(FPジャーナル)を受け取れるなどの特典がありますが、個人的な見解としては、年に1万2千円も払ってまで知りたい情報とは思いません。

2. 実技試験の受験資格

FP1級の実技試験には次の4つがあります。

なお、「きんざい」も「FP協会」も実技試験の受験資格は共通しています。

  • FP1級の学科試験の合格者
  • CFPの審査試験6課目の合格者
  • CFP認定者であること
  • FP養成コースの修了 + FP業務の実務経験1年以上

※ 一定の有効期限があります。

最後に

以上でFP1級の受験資格と取得までの流れは終わりですが、FP1級について思うところを書いておきます。

FP1級は検定資格であるため、弁護士や税理士のような独占業務がありません。そのため、FP1級技能士になっても独立ができるというわけではありません。

したがって、資格を取得するモチベーションとしては「FPのことを深く知りたい!」という欲求であったり、履歴書や名刺に記載したいといったものが多いと思います。

しかしながら、FP1級試験は合格率が10%前後と低く、難易度の高い試験です。問題集や参考書も市販の書籍が中心であり、予備校でも専門のコースを用意していないところがほとんどです。

勉強時間についても、合格にはだいたい半年から1年の間、毎日2~3時間くらいする必要があるため、高いモチベーションを持続しないとやり切れない試験でもあります。

そのため、もし「独立をしたい」、「ビジネスで役に立てたい」、「副業の可能性を考えたい」といった思いがあるようでしたら、個人的には中小企業診断士の取得を強くお勧めします。

中小企業診断士は、転職活動でも、実際のビジネスの現場(コンサルティングやマネジメントなど)でも、多くの人がその資格の知識や価値が発揮することができる珍しい資格です。

また、近年はAIに代替されにくい仕事(資格)としても人気がありますので、気になる方は是非一度チェックしてみてください。

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