FP1級の勉強時間と勉強方法

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ここではFP1級の「勉強時間」や「勉強方法」についてお話をします。

FP試験は2級や3級の勉強方法に関する情報はたくさんありますが、1級に関する情報は極めて少ないと思いますので、できる限り具体的にお話をしたいと思います。

– 目次 –

  1. 勉強時間
  2. 勉強方法
  3. 独学の場合
  4. 予備校の場合

勉強時間

FP1級の平均的な学習期間としては、FP2級の合格者を基準に考えると、450時間~700時間が標準的です。

平日2~3時間、休日は4~5時間勉強すると考えると、だいたい半年が目安になると思います。

FP2級を合格してからすぐに勉強を始める場合には学習期間は4~5ヶ月位まで短縮されると思いますが、逆に、FP2級を合格してから2~3年のブランクがある人1年近くかかる可能性があります

したがって、もしFP1級を目指すようであれば、FP2級を取った後すぐに勉強を始めることをお勧めします。

勉強方法

独学or予備校

FP1級の勉強スタイルは、大きく分けて① 独学② 通信講座③ 予備校の3択です。

FP1級の場合は、独学でも合格をすることができると思いますので、自分にあった方法を選択すると良いと思いますが、短期間かつ高確率で合格をしたいと考えているようであれば、個人的には予備校の一択で間違いないと思います。

なぜなら、FP1級の勉強範囲はとにかく広いため、短期間で合格をしたいようであれば、試験で頻繁に問われている内容、問われる可能性が高い内容を効率的に勉強していくことが必要だからです。

私は、予備校を利用して効率的な勉強をすることで、結局「時間もお金も節約できる」と思っています。

とは言え、FP1級を取るに当たって時間をかけて幅広い知識を覚えていくことも、価値のあることですし、何よりも予備校は受講料が高いので、独学を全く否定する気もありません。

そこで、次からはそれぞれの勉強方法や特徴などをご紹介していきます。

1.独学の場合

独学に向いている人の特徴

FP1級の勉強方法として独学が向いている人の特徴を列挙すれば次の通りです。

  1. 既に税務や不動産、労務、保険などについて、深い知識がある人(例えば税理士や社労士など)
  2. 自分で勉強をする習慣がある重要

上記のうちいずれかに該当しているようであれば「独学」を選択肢に入れても良いと思います。

ただし「自分で勉強をする習慣がある」ということが一番大切です。なぜなら、FP1級は独占業務の無い検定資格のため、モチベーションを保つのが難しく、途中挫折しやすい試験だからです。

したがって、独学を選択する場合であっても、①目標を持つ、②自分の力を試す、③試験慣れをするという意味を込めて「TAC」や「LEC」の直前対策コースを受講することをお勧めします。

LEC – 1級FP学科試験対策講座

独学のメリット・デメリット

メリット デメリット
経済的 非効率な学習になる
自分のペースで勉強ができる 結局非経済的になりやすい
知識を深堀りできる 学習ペースを保つのが難しい
モチベーションを保つのが難しい
分からなくても質問ができない
合格可能性が低い

言わずもがなですが、独学の最大のメリットは安いということです。

どの位安くなるかと言えば、予備校が10万円前後であるのに対し、独学の場合は、最小で教科書2冊問題集2冊で済むため、支出額が2万円未満に抑えることも可能です。

一方で、独学は「通信講座」や「予備校」を利用した場合と比べて、効率的な勉強ができないため、短期合格が難しいという側面もあります。

分からないところを講師に質問できなかったり、モチベーションが続かないなどデメリットがたくさんあるため、想像以上に大変だということを理解しておきましょう。

FP1級と独学

実際にFP2級の合格者は独学が多いですが、FP1級の合格者の多くは通信講座か予備校を利用しています。

私の会社に1人だけFP1級を独学で合格した強者がいますが、結局1年半かかったと話しています。

このことからも、独学で合格をするのがいかに大変かと言うことが分かると思います。

勉強方法

FP1級の勉強方法@独学

FP1級を独学で勉強する場合には、基本的に次の「教科書」と「問題集」を利用します。

教科書① 教科書② 問題集① 問題集②
FP1級 教科書 Vol.1 FP1級 教科書 Vol.2 FP1級 問題集 学科-精選問題解説集
過年度のテキスト・問題集でもOK?

FP1級の試験では最新の論点(法改正のあった論点やトピックの論点)が出題される傾向がありますので、最新の問題集を利用した方が良いです。

特に近年は不動産関連や税制関連、保険関連で大きく法改正があったため、3年以上前の本は使い物にならないので、注意してください。

なお、過去問分析は下記のサイトを利用することをお勧めします。無料で問題と解説を見ることができます。

1級FP過去問解説(外部)

① 基礎問題対策

基礎編の対策は「過去問対策」につきます。ただし、過去問を覚えるといった内容はダメです。過去問に出た内容を理解し、ついでにその周辺知識をインプットすることが重要です。

どういうことかと言うと、FP1級ではFP2級やFP3級のような「過去問と同じ問題」は出ませんが「類似問題」や「聞き方は違うけど、同じことを聞いてる問題」が出題されます。

例えば「健康保険」の論点であれば、下記の通り受験回によって問われ方は異なりますが、同じような内容のものが連続して出題される傾向にあります。

– 直近10回の健康保険に関する論点 –
  • 2018年9月・・・高額療養費
  • 2018年1月・・・健康保険の被保険者の要件
  • 2017年1月・・・健康保険の被保険者の要件
  • 2016年9月・・・標準報酬月額
  • 2015年9月・・・保険給付の種類
  • 2014年9月・・・保険給付の種類
  • 2014年1月・・・保険給付の種類

したがって、勉強をするに当たっては、過去問の内容を理解すると共に、まだ出題されていない周辺知識を少しずつ覚えていくことが独学の勉強方法として有効です。

基本的に、予備校もそのような教え方をしていると思います。

② 応用問題対策

応用編の対策の本筋も「過去問対策」ですが、応用編は「計算」がメインですので、どれだけ自分の手を使って問題を解いたかがモノを言います。

個人的には、基礎編よりも応用編の方が過去問対策をしやすいと思いますし、解きながら基礎編で利用する知識をインプットできますので、応用編から対策をしていくのがベターではないかと思っています。

特に応用問題をしっかりできるようになると「自分でロジックに考える思考が鍛えられる」ので、口述試験対策にもなります。

③ 口述試験対策

個人的に口述試験対策は「不要」です。(事実私も私の周りも、特別に口述試験対策をした人はいません。)

前述の通り、応用問題対策をしっかりしていれば、暗記的な思考ではなく、内容を理解した記憶ができているはずなので、特別に口述試験対策をする必要はないと思います。

2.予備校の場合

予備校による学習

予備校が向いている人の特徴

次のいずれかに該当する人は、FP1級の勉強方法として予備校を選択することをお勧めします。

  1. 短期合格したい
  2. お金に余裕がある
  3. 自分で勉強をする習慣がない
  4. 分からない所を講師に質問したい

先ほど独学のところでもお伝えしましたが、独学か予備校かで迷われている方は「自分で勉強をする習慣があるか否か」と「短期合格を目指している否か」を中心に、その判断をすることをお勧めします。

予備校のメリット・デメリット

メリット デメリット
短期合格に繋がる 高い
効率的な学習ができる
質問ができる
モチベーションが続く
予備校の学習スケジュールに着いていくだけなので楽

予備校の最大のメリットは最短で合格しやすいということでしょう。一方デメリットは受講料が高いということです。

とは言え、税理士試験などの難関試験と比べると安いと思いますので、1発合格を目指すなら予備校を利用することをお勧めします。

予備校の種類

FP1級を取り扱う予備校は意外と少なく、次の3つがメジャーです。(ちなみに私はLECを利用しました。)

予備校 講座 料金 予備校の特徴
ネットスクール 1級FP技能士コース 86,400円 最安の受講料が売りのWEB通信のみの予備校
LEC 1級FP学科試験対策講座 101,700円 大手予備校の中では受講料が安い予備校
TAC 1級本科生(学科対策)・1級直前対策 最大手予備校の一角

受講料(定価・税込)を付記しておきますが、各種の割引は考慮していませんので、実際にはもう少し安くなると思います。

勉強方法

基本的に予備校を選んだ場合は、予備校のカリキュラムに従うだけです。ただし「講義は休まない、講義に遅れない」ということを必ず守りましょう。

なお、独学の所でも触れましたが、FP1級の勉強はアウトプット重視が奏功すると思います。つまり演習をたくさん解くことが短期合格への近道だということです。

例えば、私の場合、FP2級に合格をしてからすぐ勉強を開始したということもあり、基本的にインプット作業はしませんでした。

インプットは基本的に予備校で講義を聞いている時間だけ。代わりに、予備校から配布される問題集をしっかりと解きました

このとき大切なのが、解答がマルであれば良いというのではなく、解答方法やその制度趣旨など、納得のいくまでネットなども利用して調べました。

このようにアウトプット中心の勉強は「モチベーションの維持」と「効率的な勉強」に繋がるためお勧めです。

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