簿記論を確実に合格する勉強方法|経験者編

合格する考え方 経験者の勉強方法 初学者の勉強方法 受験テクニック 解答用紙の使い方

この記事の対象となる簿記論経験者とは、本試験の経験者のうち、前年度の大手予備校の直前期の模擬試験で平均点付近または平均点以上の人を指しています。

また、日商簿記1級の合格者や全経上級の合格者についても、こちらの記事を参考にしてもらったらと思います。

なお、昨年の直前期の模試で常に下位3割以下だったという人は「初学者の勉強方法」を参考にしてもらった方が良いと思います。

ここでは簿記論の経験者の勉強方法について、①独学と予備校の選択、②合格の可能性を高める勉強方法、③時期に応じた適切な勉強内容について詳しくお話をしたいと思います。

目次

  1. 勉強スタイル
  2. 具体的な勉強方法

勉強スタイル

独学or予備校

簿記論経験者の勉強スタイルには、大きく分けて次の3通りのスタイルがあります。

  1. 独学
  2. 予備校
  3. 独学と予備校の混合

上記3つのうち筆者が推す勉強スタイルは「独学と予備校の混合」です。理由は金銭的な面からも、合格可能性という面からもこの選択肢が一番良いと思うからです。

恐らく大半の受験生は予備校を選択することになると思いますが、大手の予備校を利用した場合で「年内コース」+「経験者・上級コース」を選択すると、だいたい20万円~30万円の受講料がかかります。

一方、私が推す勉強スタイルの場合は、トータルの出費が6万円~12万円と、予備校と比べて½~¼程度程度で済み、断然、経済的です。

また、予備校の「年内復習コース」と「経験者向けの上級コース」を選択した場合と比べて、無駄な講義を聴講したり、簡単すぎる問題を解くことがないため、勉強時間を有効に使うことができます。さらに、私がこれからお話する「第3問強化」と「個別問題対策」を主軸とした勉強スタイルは、本試験に向けて非常に有効なため、合格可能性という面からもとても優秀だと考えています。

したがって、もし次のいずれか1つでも該当する人の場合は、私が推す勉強スタイルを参考にしてください。

  • 予備校の受講時間が無駄に感じる
  • 金銭的に余裕がない
  • 自分で勉強する習慣がある重要
  • 初学者との実力差を確実に付けたい
  • 既に簿記論を2回以上受験している

ただし人によっては「予備校に任せた方が安心だ」「分からない所を質問したい」といった人もいると思いますので、そういった人は、予備校の経験者コースを取ると良いと思います。

予備校 講座 受講料 予備校の特徴
ネットスクール 上級コース 教材込 127,000円 解答速報の第1陣が1番早く公開されることで有名なWEB予備校
LEC 上級コース 98,000円 大手予備校の中では受講料が最も安い予備校
資格の大原 経験者合格コース 137,400円 最大手予備校の一角。手厚いサービスと充実したテキストが売り。
資格の学校TAC 上級コース 160,000円 最大手予備校の一角。講義レベルが高く、特に税法科目は無類の強さを誇る。

上記の受講料は「Web講義」のものを「定価・税込」で表示しています。したがって、早割や再受講割などの各種の割引が適用されると、実際にはもう少し安くなるかと思います。

もし予備校を選ぶのならば、やはり王道の「資格の大原」または「TAC」での受講をお勧めします。

その理由は、合格実績の高い予備校は合格者のレベルを知っているため、合格に必要な力がしっかりと身につくからです。

どういうことかと言うと、税理士試験は満点(または高得点)を取ることが目標の試験ではありません。税理士試験は相対試験のため、受験者全体の10%以内に入ることで合格をすることができます。そして、このレベルを大原とTACでは上位3割と考えています。

したがって、簿記論の学習を進めるに当たっては、第1の目標がこの上位3割に入ることであり、経験者に至っては上位1割に入ることが最終目標となります。

そして、ここで知っておくべきことがあります。それは、合格実績の少ない予備校ではこの合格レベルの受験生の実力を理解できていません

そのため、合格には必要のない難易度の高いレベルの問題を解いたり、逆に大手予備校ではほとんどの人がマークしているような問題をカバーできていないなどの問題が出てきます。

逆に合格実績のある大手予備校では、合格に必要な実力というものをよく理解できています。そのため、最短で合格可能レベルに達する学習計画になっています。

この点については、中央経済社から出版されている「直前予想問題集」を解いてみると分かるでしょう。TACと大原は予想合格基準点は「確かに」と納得するような得点になっていますが、他の予備校では全く見当違いの得点を合格基準点にしています。

例えば、私は大原とTACとLECの全国模試で全て上位5%以内でしたが、ある予備校が出題した予想模試ではその予備校が言う合格基準点より15点くらい低い点しか取れませんでした。

以上より、もし予備校という選択をするのならば、TACまたは大原という選択が確実だと思います。

具体的な勉強方法

上記の予備校という選択もありだと思いますが(むしろ主流ですが)、個人的な見解としては、経験者の場合は「独学+予備校」という選択が一番合格確実性が高いと思っています。

そして、私が勧めるこの「独学+予備校」の具体的な勉強方法は次の3つのステップからなっています。

経験者の簿記論タイムスケジュール
  1. 合格発表までの勉強方法
  2. 年明けからの勉強方法
  3. 直前期の勉強方法

それぞれの時期にやるべきことが明確に分かれていますので、次から具体的にそれぞれの時期における勉強方法をお話します。

● 合格発表までの勉強方法

対象期間:9月から12月頃まで

試験が終わってから合格発表までの期間は俗に「力を維持する期間」と言われています。意味合いとしては、「1度本試験に向けて仕上げた力をできるだけ維持し、もし不合格であったとしても合格発表後の勉強にスムーズに移れるようにする」というものです。

各予備校でもこの時期における「経験者のための講座」を用意していて、講義形態や予備校によって多少差はありますが、だいたい5万円前後の講座が多いようです。

自分で勉強のペースを作ることが苦手な人の場合は確かにこの選択でも良いかもしれませんが、この時期の論点は基礎中の基礎なので、ある程度の実力がある人にとってはぬるすぎます

何よりも、このレベルの講義を視聴するのは時間の無駄です。

したがって、私はこの期間の勉強方法としては基本的には「独学」を推します。私が紹介する勉強方法なら、金銭面からも、実力の向上の面からも、時間効率の面からも有効です。

例えば、金銭面については、予備校の受講料が5万円前後なのに対し、独学の場合は5,000円程度と、予備校の場合と比べて格段に安く済みます。

実力の面からも、次の勉強方法を実践することで「実力の維持」ではなく「実力の向上」が図れます。そして、勉強時間も1日1時間~2時間で済み負担感も少ないです。

●この時期の勉強方法

簿記論第3問の種類

では、この時期の具体的な勉強方法とはどのようなものでしょうか?

実はこの時期の勉強方法は至ってシンプルです。黙々と次の2つの問題集をやり込むだけです。目安としては、全ての問題で7割以上(余裕があれば8割~9割)取れるようになれば完成です。

それぞれの問題集が15問前後で構成されていますので、1日1問だけ解いたとしても1ヶ月で1周できます。9月から始めれば3周、10月から始めても2周できる計算になります。

大原の問題は30分問題と60分問題から構成されていて、TACは60分問題のみです。

また、TACの方が問題の方が難易度が高く、時間のかかる問題が多いと思います。

この勉強では、見直しの時間を含めても1日1時間~2時間で済むため、予備校で受講するより負担が少なく感じると思います。時間のない日には30分問題を解き、時間のある日には60分問題をするなど、フレキシブルに勉強ができるところもこの勉強方法の魅力です。

試験終了後の実力次第ですが、本試験で40点以上取れているようであれば、10月からやり始めても十分間に合います。

ちなみに、この勉強は簿記論合格に直結する第3問の実力を向上させることを目的としています。簿記論の合格の鍵は「第3問の安定性」ですから、早期に第3問を仕上げることはとても重要です。

モチベーションが低い時期でもありますが「1日1問必ずやる!」と自分を律し、年内はひたすら問題集を解きましょう。(もし第3問の大切さについて知りたい方は次の記事を参考にしてください。)

なおこれらの問題集を解くに当たっては、制限時間はあまり気にせず、全ての問題を解くようにしましょう。

なぜなら、これらの問題集のレベルは、大原で言えば「実判レベル」、TACで言えば「1~4月期の上級答練レベル」の問題のため、もし本試験に出たら解けるようになっておく必要のあるレベルの問題だからです。

そもそも本試験レベルの問題では「売掛金」や「未払消費税等」「法人税等調整額」「仕入」「繰延税金資産」などは捨て問になることが多いですが、このレベルの問題では解けるようになっておくことがとても大切です。ここで集計力を養い、パターン問題をマスターしておくことが直前期の第3問の安定性と得点力につながり、本試験の合格可能性を高めます。

ただし、法人税等調整額を考慮した当期純利益から逆算で求めるような「法人税等」や「未払法人税等」などは明らかな捨て問になるため、時間が余った時以外は解く必要はないでしょう。

必ず最新版の問題集が必要?

この手の問題集は必ずしも最新の問題集を購入する必要はありません。なぜなら、毎年予備校は○○年度版として最新のものを出版していますが、私の調べる限り、毎年1~2問しか更新されていません

また、そもそも簿記論の総合問題(第3問)については「最新年度対策は不要」だからです。したがって、手もとに既に過去版の問題集と解答用紙があればそれを使っても問題ありません。

ただし、最新年度の問題集を購入した場合には、各予備校のHPから解答用紙を無料でダウンロードできるため、メリットもあります。(逆に言えば、サラの解答用紙が手もとになければ最新の問題集を買う必要があるでしょう。)

● 年明けからの勉強方法

対象期間:1月から4月頃まで

年明けから4月までの勉強も、継続して「独学」を勧めます。なぜなら、この時期の予備校の講義も、基礎に少し毛が生えた程度のレベルのため、9月から12月の間に第3問対策をした人にとっては、この程度のレベルの講義は既に不要だからです。

金銭的にも20万円弱をここで投資するより、5月以降の勉強に投資をする方が本試験対策としては有効ですし、経済的です。

また「自分の現在のレベルを確認するためにテストを受ける必要がある」と思うかもしれませんが、そもそもこの時期の模試は多くの受験生が高得点が取れる問題のため、1~2問のミスで順位が大きく変動します。

そのような団子状態の中で順位を気にする必要は全くありません。そもそも筆者が推す勉強スタイルを徹底していれば、受験生全体の10%以内にはいるはずです。

●この時期の勉強方法

簿記論の個別問題の種類

では、この時期はどのような勉強をした方が良いのでしょうか?

結論から言えば、この時期は個別問題対策をする時期です。例えば「特殊商品売買」や「連結会計」「本支店会計」「貸手側のリース取引」「企業結合・分離」「資産除去債務」などです。それも少し込み入ったレベルの問題に手を出したほうが良いでしょう。

具体的には過年度の直前期の模試を解きます。昨年度の直前期の模試があればそれを解きます(3回くらいは解くようにしましょう)。もし自分のは捨ててしまったという人は、次の模試をヤフオクやメルカリで探してみると良いでしょう。直前期の模試だけであれば1~3万円程度で売っています。

  • 大原:実力判定模試1-4
  • 大原:プレ模擬1-2
  • 大原:直前対策模試1-2
  • 大原・TAC:全国公開模試
  • 大原:直前予想模試1-3
  • TAC:公開模試
  • TAC:直前予想答練1-3
  • TAC:直前対策補助答練1-9
  • TAC:実力完成答練1-6
  • TAC:ファイナル答練

もし過年度の模試を購入するなら「大原」のものをお勧めします。

なぜなら、大原の直前期の模試では各設問に対し「無印:取るべき問題、☆:取るとアドバンテージになる問題、★:取れなくても良い問題」というように各設問の難易度に対するガイドがあるためです。

これらの模試を毎日、第1問・第2問・第3問から1つ選び解くようにします(簿記論だけという人や時間に余裕のある人は毎日2~3問解くと良いです)。間違えたところや解答は正解だったけれど解答中に悩んだり、迷った箇所は解説を読み、自分ノートに書き加えていきます。

第1問と第2問は見直しを含めても1時間程度で終わりますし、第3問についても2時間前後で終わるため、毎日1~2時間前後の勉強で済みます。負担感が少ない一方で、問題量としては、1週間で大問を7問(1日1問)解くため、1月から4月末までに18週ほどあることを考えると、答練を42回分解くことができる計算になります。これを続ければ、5月以降の直前模試を受けたときに個別問題が強化されていることを実感するでしょう。(第3問も解くため第3問も強化されます。)

なお、ピークを5月以降に持っていくためにも、この時期はあまり負荷をかけないほうが良いです。

問題をたくさん解くことより、どの知識があいまいなのか?なぜ間違えたのか?どうして迷ったのか?などを考えながら、1つ1つの問題を丁寧に復習をすることがとても大切です

そして、この時期の勉強で最も大切なことは「自分ノートを作ること」です。

この自分ノートとは、自分が間違えたり、知識があいまいだと感じる部分をまとめたノートの事を言います。

次の写真は私の「自分ノート」です。例えば、貸手のリース取引であれば、同一取引につき3種類の仕訳方法を記載しています。特殊仕訳帳については、一部当座取引の問題を何度も間違えたりしたので、自分なりにまとめています。

1

貸手のリース取引 特殊仕訳帳 株式の発行取引 商品売買取引

このような内容のものをドンドン書き加え、ふとした時にカフェで15分ほど流し読みするようにします。たったこれだけで苦手論点がかなり克服されます。

なお、1度で完璧な「自分ノート」を作ろうとせず、加筆でごちゃごちゃしてきたら面倒くさがらずに、新しいノートを作り直します。新しいノートを作りなおす時も、知識が定着したり、論点の理解につながりますので、2回又は3回はノートを作りなおしても良いでしょう。

もし大手予備校の直前模試を入手できない場合は、次の問題集を購入して解きましょう。特にラストスパート模試は毎年良問が多いと思います。

● 直前期の勉強方法

対象期間:5月から7月まで

5月以降は「予備校」を利用します。

理由は2つあります。1つは「自分の実力を知るため」であり、もう1つは「本格的な本試験対策を始めるため」です。

●受講する講座

3~4月頃になると、各予備校で「直前期の講座」の申し込みが始まります。予備校によって若干前後しますが、だいたい5月頃には直前期の講座がスタートします。

したがって、それまでにTACまたは大原(余裕があれば両方)の直前対策パックの講座(資料コース)を申し込んでおきましょう。

なお、受講形態には「Web」や「DVD」「教室」など色々ありますが、断然「資料コース」を推します。直前パックの資料コースは、どの予備校でも5万円前後と安く、経済的です。

また、この時期の解説用紙はとても丁寧に作られているため、講義を聞かなくても十分理解できると思います。そもそも直前期に解説講義を聴くのはある種時間の無駄です。前述の通り1月から4月にかけて本試験レベルの問題を解いている人であれば、直前対策パックで新しく取り込む知識はかなり少ないため、資料コースで全く問題ないでしょう。

●この時期の勉強方法

この時期の勉強の目的は「本試験対策をする」ということです。

この本試験対策というのは「試験員対策」をすることでも、「新しい論点を覚える」ことでもありません。

ズバリ、本試験対策とは2時間という時間制限の中で、自分なりの解き方確立することです。

2時間という時間制限
本試験の魔物

本試験は魔物が住んでいると言いますが、その魔物の正体は何だと思いますか?私はこの魔物の正体は「年に1度しかないという緊張感」と「時間制限による緊張感」だと思います。

本試験は年に1度のため、勉強を一生懸命やってきた人ほど「絶対に落ちたくない!」という想いから緊張します。2時間という時間制限があるため、早読みしたり、思い込みで読み込みをし、普段では絶対にしないようなミスをします。

この「年に1度しかない」という魔物はある意味対策のしようがありません。むしろ勉強をした人ほどこの魔物が大きく見えるかもしれません。しかし、これはほぼ全ての受験生が同様に直面するため気にしてもしょうがないでしょう。

一方「時間制限」という魔物は対策をすることができます。その対策は模擬試験や過去問を大切に受けることです。

そもそも各模擬試験でたった1度しか経験できないものが何か分かりますか?それは「問題を分析する時間」です。これが「時間制限」の魔物の正体でもあります。

模擬試験の1回目と2回目以降の決定的な違いはこの「分析時間の有無」です。この分析時間は「解く時間」と比べて圧倒的に短いですが、この分析時間の適否が合否の半分を決すると言っても過言ではありません

ではどのように対策をするのか?

それは毎回の模擬試験を本試験さながらの緊張感で挑むことです。

では「本試験さながらの緊張感で挑むためにはどのようにするのか?」という更なる疑問が浮かびますが、筆者は次のことをして対策をしましたので参考にしてください。

  1. 模擬試験の1~2週間前から模擬試験を実施する日時を決める
  2. ⇒ 例:5/12の9時からするなど

  3. その日に向けて現状できる限りの仕上げをする
  4. ⇒ 例:試験3日前からは苦手論点だけ勉強する

  5. 前日または試験を受ける直前に「自分ノート」をしっかり復習する
  6. ⇒ ここでも自分ノートは活きます。

  7. 制限時間を厳守する
  8. ⇒ これを厳守しない場合は本試験の緊張感を疑似体験できません。

  9. 制限時間を5分短くする
  10. ⇒ 制限時間のきつさを体感できる(10分以上短くするのはお勧めしません)

  11. 全部解こうとしない
  12. ⇒ これぞ本試験に必要な思考です。模試は全部解こうとしがちです。

なお「教室講義」のメリットは、毎回本試験のような環境で模試を受験できるので、そのような環境を求める人は「教室講義」を選択肢として持つのも良いでしょう。

自分なりの解き方の確立

本試験対策のもう1つの柱は「自分なりの解き方の確立」です。自分なりの解き方には次のようなものがあります。

  • 第1問・第2問・第3問の解答順序
  • 各大問にかける時間(かけて良い最大の時間)
  • 時間がかかりやすい問題の分析
  • 時間をかけた割に得点が伸びない問題の分析
  • 計算用紙の使い方
  • 分析時間や素読みの時間に充てる時間

例えば私の場合は、最終的に本試験に向けて次のような考え方を軸に、自分なりの解き方を確立しました。

  • 第3問から解いた方が点数が安定する
  • 第3問は最大で70分までかけても第1問、第2問は致命傷を負わない
  • 逆に第1問(または第2問)から始めると第3問で致命傷を負うことがある
  • 第1問や第2問は時間は掛かるけど、解けそうな問題があり切り辛い
  • 推計問題は時間がかかる割に点数が伸びない
  • 連結会計は短時間で終わり、高得点が期待できる
  • 特殊商品販売は簡単なものとハマるものとが区別付きにくい
  • 計算用紙の使い方として、T勘定側は第3問だけで使い、第1問と第2問は極力計算用紙は使わず、問題用紙に直接書き込む
  • 第3問の素読み+計算用紙への転記に15分~20分かけても大丈夫

このように、自分なりの解き方を確立すると、解く問題の順番に迷うこともなく、各設問の「捨て問の判断」などもスムーズにできるようになり、ミスが少なくなります。

自分の解き方が確立すればするほど、得点は安定し、不測の事態にも強くなります。

最後に

簿記論はパズル的な要素があり、運が左右するような科目に思えるかもしれませんが、直前模試で上位10%以内(できれば5%以内)に安定して入れるようになると、「何度やっても合格できる」というような自信が出てきます。

少なくとも「消費税」のように1ミスが1発アウトに繋がるようなシビアな科目ではありません。本試験までにしっかりと対策をし、自分なりの解き方を確立すれば9割以上合格することができると思います。特に直前模試で上位5%以内に入れるようになると、本試験で多少ミスをしても余裕で「合格確実ライン」を超えてきます。

色々な意見はありますが、税理士試験は「努力が報われる試験」だと思います。

「試験終了の声があるまで諦めない」。これが簿記論合格(税理士試験合格)に最も必要なことだと最後にお伝えして終わりたいと思います。

合格する考え方 経験者の勉強方法 初学者の勉強方法 受験テクニック 解答用紙の使い方