税理士の年収

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ここでは、「税理士法人で働いた場合」や「税理士として独立した場合」の年収についてお話をします。

税理士の年収

税理士の年収は「働く場所・業界」によって幅があります。

最近の景気を背景に売手市場が続く税理士ですが、税理士が活躍する場所は、税理士事務所以外にもたくさんあります。例えば大手企業の金融部門だったり、商社だったり、金融機関だったりと色々あります。

とは言え、税理士として登録をするためには、2年間の実務経験が必要となるため、税理士試験に合格した人の多くは、最初は税理士法人で働きます。その後、転職をしたり、独立をしたりと道が分かれていきます。

以上のことを踏まえ、当記事では次の3つのケースごとにその年収や給与などをご紹介したいと思います。

■ 働き方による想定年収(目安)

働く場所 標準的な年収 最高
税理士法人で働く場合 400万~1,600万 2,000万~
一般企業に転職する場合 400万~1,800万 不明
独立・開業する場合 0円~1,200万 3,000万~1億円

目安としては表の通りですが、それぞれに年収に幅がありますので、次からもう少し詳しく説明をしていきます。

留意事項

このサイトにある情報は、筆者の経験や周りからのヒアリングに基づき作成しています。そのため、雇用統計などのざっくりとした情報とは異なることがあります。

税理士事務所で働く場合

税理士事務所で働く場合は、①事務所の規模②役職③勤続年数④資格の有無によって年収に差があります。

ちなみに、税理士の年収として「雇用統計調査データ」に公表されているものは下記の通りです。

事業規模 10人以上 100人以上 1000人以上
平均年齢 43.9歳 38.3歳 40.3歳
月給 413,700円 431,500円 788,200円
年間賞与 2.8ヶ月分 2.9ヶ月 3.6ヶ月
年収 607万円 813万円 1,200万円

出典:賃金構造基本統計調査

次に各要因がどの程度年収に影響をするのかを説明します。

要因① 事務所の規模による違い

税理士事務所で働く場合、給与水準は事務所規模が大きいほど高くなりますが、特に大手(BIG4)とそれ以外とで給与水準に大きな差があります。

例えば、BIG4の給与水準は無資格者(試験合格者)で年収500万円位からスタートし、有資格者になると年収750~950万円ほどになります。

課長クラスになると1,000万円以上、部長クラスになると1,500万円以上、役員クラスになると2,000万~5,000万円になるようです。

一方、中堅の税理士事務所は小規模の税理士事務所と比べると、多少は給与水準が高くなっていますが、そこまでの差はないところが多いようです。

規模 賞与 月収(初任給) 月収(10年後) 月収(最高)
3~4ヶ月分 25~35万 70~90万 100~200万
0~4ヶ月分 20~25万 40~50万 60~200万
0~2ヶ月分 20~25万 25~40万 35~50万

表は横にスライドできます

要因② 役職・勤続年数による違い

昔から税理士業界は独立をする人が多い業界ですが、最近は勤続年数の長い人が少しずつ増えてきています。

BIG4では、グループ企業の親会社が外資系企業のためが、勤続年数よりも役職が給与水準に与える影響が大きくなっています。

中堅事務所では、役職と勤続年数によって給与水準が少しずつ上昇していくところが多く、昔ながらの日系企業をイメージしてもらうと良いと思います。

小規模事務所では「所長」と「その他」というカテゴライズしかないことが多く、年収も700万円前後で打ち止めなところが多いようです。

なお、事務所の規模別に勤続年数と年収との関係を示すと次のようになります。

要因③ 資格の有無による違い

資格業は概ねどこでもそうですが、基本的に「資格者」と「資格者」とで、給与水準に大きな差があります。

一般企業で働く(転職する)場合

全体数からすると少ないですが、税理士資格を取得した人の何割かは、他の一般企業へ転職をしています。

理由は多くの場合、年収UP他業界へ興味が湧いたことなどが多いようです。

また、特に大手の税理士事務所で働いている人については、様々な業界から需要があり、ヘッドハンティングをされることがあるようです。

税理士として独立・開業する

以前と比べ独立のハードルが高まっている昨今の税理士業界ですが、今でも税理士の資格を取得した人の約半数くらいの人は数年間の実務経験を積んだ後に独立をしています。

独立した場合の年収は個人差が大きく、また親や親戚が既に税理士事務所を開業しているかどうかによって大きく差があるようです。周りから聞く限りでは、開業初年度はだいたい200万円~400万円の人が多いようです。

もちろん、開業1年目から年収1千万超えの人もいますが、体感的には全体の1~2割くらいです。

開業後、年々売上げが伸びていく?

税理士事務所は開業をしてから徐々に仕事が増えていくと言われていますが、周りを見渡す限りでは、この考え方はあまり正しくありません。

もちろん、客が客を呼ぶ業界であることは間違いなく、年を追うごとにお客は増えていくのですが、その「増え方」は、成功をする人としない人とでは初年度から差があります。(むしろ初年度に差があります。)

例えば、成功をする人は1年目(または2年目)で既に売上が年1,000万円を超えていることが多いのですが、一方で開業をしてから4~5年目経っても年収が300~500万円と言う人が驚くほど多くいます。

最近は税理士事務所自体が売られている

最近では、税理士の高齢化のため、個人事務所の税理士が顧客付で事務所ごと売却をするような事例が見られているようです。売却をする税理士としては、顧客を次の後継者(売却先)に引き継ぐことができ、また、実質的な退職金を手に入れることができるため、とても都合が良いとのことです。

そのためか、資金的に余裕のある規模の大きな税理士事務所はますます大きくなっていて、税理士業界では目下、寡占化・大規模化が進行しているようです。今後は個人の独立・開業はさらに難しくなることが予想されます。

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