FP3級の難易度と合格率と勉強方法

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ここでは、ファイナンシャルプランナー3級(通称、FP3級)の試験の難易度や合格率、勉強方法などをご紹介します。

目次

  1. 試験の難易度
  2. 合格率の推移
  3. 勉強時間
  4. 勉強方法
  5. 私のFP3級

試験の難易度

1. 試験の概要

FP3級の試験は学科試験(AM実施・試験は2時間)実技試験(PM実施・試験は1時間)から構成されています。

ただし、両試験とも「マークシート形式」で実施されます。違いは、学科試験がいわゆる「知識問題」であり、実技試験がその知識を活用した「事例問題」といった点です。

つまり実技試験と言っても、口頭試問などが行われるわけではなく、単なるペーパーテストなのです。

主催団体には「きんざい」と「FP協会」の2つがあり、午前の「学科試験」では両団体ともに共通の問題が出題されます。一方、午後の「実技試験」では、それぞれの団体で別々の問題が出題されます。

2. 試験のスケジュール

FP3級の試験スケジュール

今後のFP3級の試験日、受検申請期間、合格発表日は次の通りです。

年度 実施回 試験日 受検申請期間 合格発表日
2019 第1回 2019年5月26日
日曜日
2019年3月12日(火)
~2019年4月2日(火)
2019年7月3日
水曜日
第2回 2019年9月8日
日曜日
2019年7月4日(木)
~2019年7月23日(火)
2019年10月21日
月曜日
第3回 2020年1月26日
日曜日
2019年11月13日(水)
~2019年12月3日(火)
2020年3月6日
金曜日
2020 第1回 2020年5月24日
日曜日
2020年3月12日(木)
~2020年4月2日(木)
2020年6月30日
火曜日
第2回 2020年9月13日
日曜日
2020年7月6日(月)
~2020年7月28日(火)
2020年10月23日
金曜日
第3回 2021年1月24日
日曜日
2020年11月10日(火)
~2020年12月1日(火)
2021年3月5日
金曜日

ファイナンシャルプランナー試験では、スケジュールを4月開始の年度単位で管理しているため、5月が1回目、9月が2回目、次年1月が3回目という数え方をしています。

3. 難易度

超難 激難 やや難 普通

肝心のFP3級の難易度ですが、数多ある資格の中でもかなり簡単な試験と言え、資格くらぶの分類としてはに分類されます。

同じような難易度の試験には「簿記3級」や「英検3級」などがありますが、その中でも簡単な方の試験だと思います。

4. 難易度の理由

難易度の理由は次の通りです。基本的に合格率が65%という時点で簡単であることが分かると思います。ただし、これは社会人経験のある人にとっての感覚ですので、学生にとっては合格率より難しく感じると思います。

試験科目 試験範囲はやや広い
合格率 約65%とかなり高い
勉強時間 10時間~90時間と短い
試験形式 マークシート式かつ択一形式である
試験実施回数 年に3回ある

合格率の推移

直近10回のFP3級の学科試験と実技試験の合格率の推移は次の通りです。

前述の通り、FP2級の試験は「きんざい」と「FP協会」の2つの団体で実施されていますので、それぞれの合格率の推移を掲載しています。

● 学科試験の合格率の推移

学科試験の合格率は、FP協会では70%~80%の間、きんざいではだいたい50%~70%の間で推移しています。

面白いことに、FP3級の学科試験は、FP協会でも、きんざいでも、全く同じ試験問題が出題されているにも関わらず、FP協会の合格率(75%前後)と、きんざいの合格率(55%前後)には、実に20%もの開きがあります。

この開差の理由は、単純にきんざいの受験生の方が、勉強をしていない人の割合が多いということです。(きんざいの方が受験地がフレキシブルに選べること、団体受験者が多いのが原因で、勉強をしていない受験生の割合が多いと言われています。)

なお、両団体を合算して考えた場合の学科試験全体の合格率は約65%です。

合格率65%ってどうなの?

一言で言えば、合格率65%の試験と言うのは「超簡単な試験」です。

なぜなら、多くの試験では、受験生の半分以上がそもそも論として、合格をするための勉強量が足りていません。逆に、ちゃんと勉強をしてきた受験生の割合というは、独占業務のある資格で5~6割、検定資格なら半分くらいでしょう。

したがって、ちゃんと勉強をしてきた人の割合(50%前後)よりも高い合格率(65%前後)ということは、ちゃんと勉強をしてきた人はほぼ確実に受かるし、無勉強の人でも3人1人くらいは受かるレベルの試験と言うことになるので、超簡単なのです。

● 実技試験の合格率の推移

直近10回の実技試験の合格率の推移は下記のチャートの通りです。

実技試験の合格率は、FP協会では9割前後、きんざいでは「個人資産相談業務」を選択した人で7割前後、「保険顧客相談業務」を選択した人で5割前後の水準で推移をしています。

また、直近10回の各実技試験の平均合格率、最高合格率、最低合格率は次の表の通りです。

試験科目 平均 最大 最小
FP協会 資産設計 84% 90.5% 76.8%
きんざい 個人資産 64% 83.2% 45.4%
保険顧客 51% 67.0% 34.3%

ここで、学科試験と実技試験の各回の合格率を比較してもらうと気付くかもしれませんが、基本的にどの実施回においても「学科試験の合格率 ≦ 実技試験の合格率」となっています。

したがって、FP3級の勉強をするに当たっては、実技試験対策をする必要はなく、学科試験対策をしていれば良いということになります。

実技試験の種類について

FP3級の実技試験は、FP協会では1種類、きんざいでは2種類あります。

したがって、きんざいで受験をする場合は次の2つの実技試験から1つを選択する必要があります。(受験申込時に選択をします。)

※ FP協会で受験をする場合は実技試験の種類が1つしかありませんので、科目選択をする必要がありません。

  1. 個人資産相談業務
  2. 主として、一般の会社員に対して、ライフプランニングをするような問題が出題されます。

  3. 保険顧客相談業務
  4. 主として、一般の会社員に対して、保険(生保が多い)に加入することを前提として、ライフプランニングをするような問題が出題されます。

どちらを選ぶか?ですが、よほどの理由が無い限り、「個人資産相談業務」を選択しましょう。

なぜなら、市販の問題集の多くが、きんざいの「個人資産相談業務」またはFP協会の「資産設計業務」を対策しているためです。(ちなみに、きんざいの個人資産相談業務とFP協会の資産設計業務は実質的に同じです。)

勉強時間について

FP3級の勉強時間は、10時間~90時間が標準的です。

したがって、1日1~3時間の勉強を1~2ヶ月続けることで合格レベルに達することができます。

また、日ごろから日経新聞を読んでいたり、仕事柄、保険や株、預金、不動産などを取り扱っているような人の場合は、過去問を2~3年分解いておけば十分でしょう。(3年分ほど解いて復習をするのに10時間位かかると思います。)

● 学習スケジュールについて

FP初学者の方で、かつ、日常で税金や不動産、保険などと関わらないような人の場合は、少し余裕を持ってスケジュールを計画しましょう

だいたいの目安としては、試験の2ヶ月くらい前からテキスト(教科書)を読み始め、試験の1ヶ月くらい前までに読み終えられるようにします。

1日に1~2時間も読めば、1ヶ月でインプット作業は終わりますので、初めはしんどいと思いますが、ドンドン読み進めましょう。

勉強方法

独学・予備校・通信

FP3級の勉強スタイルには、大きく分けて次の3通りのスタイルがあります。

  1. 独学 ← オススメ
  2. 予備校 ← 次点
  3. 通信教育

筆者の個人的感覚としては、基本的にFP3級レベルであれば「独学」が一番だと思います。

ただし、それぞれの勉強スタイルに長所短所がありますので、最終的には自分自身の置かれている環境や金銭的余裕、独学の経験の有無などを考慮して決めるのが良いと思います。

以下にそれぞれの勉強スタイルの長所・短所を列挙しますので、参考にしてください。

スタイル 長所 短所
独学
  • お金が掛からない
  • 合格しにくい
  • 中途半端な知識になりやすい
  • 質問ができない
  • 自分で勉強するペースを作らないといけない
通信教育
  • 予備校より経済的
  • 分かりやすい
  • 合格し易い
  • 質問ができない
予備校
  • 質問ができる
  • 分かりやすい
  • 合格し易い
  • フォローが厚い
  • 受講料が高い

なお、どれを選択するのか?の基準としては、次の考え方ありますので参考にしてください。

とにかく受験費用を安くすませたい 独学
自分1人で勉強をする習慣がある(重要) 独学
自分のペースで勉強をしたい 独学
通信教育
講師に質問がしたい 予備校
日々忙しい 通信教育
予備校
FP2級・AFPを目指す予定がある 通信教育
予備校

1. 独学の場合の費用・勉強方法など

費用

独学を選択した場合は、市販の①教科書と②問題集を購入して終わりです。受験費用を合わせても1万円で済みます。

もし、不動産や税金、保険などにある程度の知識があるようであれば、教科書も問題集も不要です。過去問を解きながら、分からないところをネットで調べるだけで十分に合格レベルに達するはずです。

FPについては、ネット上にたくさんの情報があるので、あえて教科書を購入しないという選択もありなのです。

教科書
(無くても可)
2,000円前後
問題集
(最悪無くても可)
2,000円前後
受験費用 6,000円
合計 約10,000円

勉強方法

FP3級の勉強方法@独学

FP3級の勉強方法の流れは①FPの知識(不動産や株、保険、税務などの知識)があるか、どの程度あるか、若しくは全く無いのかによって次のように分けて考えます。

  • FPの知識の無い人:教科書 → 問題集 → 過去問
  • FPの知識のある人:問題集( ⇔ 教科書) → 過去問
  • FPの知識が十分にある人:過去問
STEP 1

★ FPの知識の無い人はここから始めましょう!

まず最初は、FP3級のテキストを1読します。これは、教科書のどこに何が書いてあるか?を把握するために行いますので、サラッと流し読みしましょう。

細かい内容は不要なので、赤字や太字の部分を中心に読み、コラムや補足情報などは無視してドンドン読み進めましょう。

2週間で読み終えれば良いペースですが、あまり長くダラダラ読んでいると初めの方に読んだ内容を忘れてしまいますので、最長でも1ヶ月以内に読み終えましょう。

STEP 2

★ FPの知識のある人はここから初めてもOK

次に問題集を解きます。分からないところ、間違えたところ、迷ったところがあれば、随時インターネットや教科書を利用してその内容を確認します。

大切なのは、全ての選択肢をしっかりと理解することです。← これ重要

選択肢が「正解」であれば良いと言うわけではなく、全ての選択肢について、自信をもって〇か×かを判定することができるようになるのが目標です。

STEP 3

★ 十分なFP知識がある人はここからでも十分です。

最後は下記のサイトで過去問を解きます。最低3年分は解きましょう2年連続で8割以上取れるようになれば合格レベルに達していると言えます。

独学が向いている人の特徴

  • 出費を抑えたい人
  • 自分で勉強をする習慣のある人
  • 既に不動産や税務、保険などの知識のある人

おすすめの教科書・問題集

FP3級の教科書や問題集はどれもさほど違いが無いように思いますので、フィーリングで決めてもらってもOKです。「できるだけ新しいものを買う」というところさえ外さなければなんでもOKです。

過年度の教科書はOK?

結論から言うと、FP3級の参考書や問題集について言えば基本的に「NO」です。

理由は、FP試験の範囲には「税務」の問題が多く含まれていますが、税務は毎年(毎月)税制改正が行われていますので、古いテキストの場合は間違えて覚えてしまう可能性があるためです。

ただし、FP3級で出題される問題で税制改正が絡むものはそれほど多くありませんので、2年くらい前のものであれば、合格レベルに達するという点で言えば問題ないと思います。(とは言え5年以上も前の本はアウトです。)

2. 通信講座という選択

通信講座と言えば「ユーキャン」です。独学と比べるとやや高いですが、大手予備校よりは安くなっています。

テキストの内容は高いだけあって分かりやすく作られています

もしFP2級までの取得を考えているようであれば、
① 教育給付金制度に対応していること
② テキストや問題集を中古サイト(例えばメルカリなど)で1万円前後で売却できること
を考慮すると、ユーキャンの選択も十分魅力的だと思います。


費用

講座料 64,000円
受験料 6,000円
合計 70,000円

ユーキャンのFPの講座料は64,000円(税込・送料込)ですので、受験料と合わせると総出費は7万円になります。

上でも紹介しましたが、ユーキャンのFP講座はFPでは珍しく、教育給付金の対象講座であり、また、ユーキャンのテキストは中古市場でも人気があります

したがって、教育給付金の手続きをしたり、中古サイトで転売をしたりという作業が面倒と感じなければ、ユーキャンがトータルで考えるとコスパが高い選択肢だと思います。

通信講座が向いている人の特徴

  • しっかりとしたFP知識を身に付けたい人
  • 金銭的な余裕のある人
  • 分かりやすいテキストが欲しい人
  • あまり不動産や税務、保険などの知識がない人

3. 予備校の選択について

予備校を選択する場合の費用や予備校の種類は次の通りです。

費用

受講料 5,000円~10万円
受験費用 6,000円
合計 1万円~11万円

FP3級の講座は比較的良心的のところが多いですが、正直、FP3級に1万円以上を支払うのはもったいないと思います。

もちろん、講師に説明をされる方が、テキストだけを見て覚えるよりもイメージしやすく、FPに関する実務経験の無い人にとっては良い選択だとは思います。

とは言え、FP3級レベルであればどこの予備校で受講をしても大差はないと思いますので、できるだけ安いところを選んだ方が良いと思います。

個人的には、スタディングは、安い割に、受講生サイトが非常に使いやすく、講義もしっかりしているので、コスパが一番高いと思います。

逆に言えば、スタディング以外は高すぎて話にならないと言っていいかもしれません。

また、スタディングの受講生サイトの「勉強仲間機能」が、勉強のモチベーション維持に地味に良い仕事をしています。孤独になりがちな自宅学習や通勤学習の精神的負担を軽減してくれます。

スタディングの勉強仲間機能

FP3級の予備校と受講コース

FP3級の講座を取り扱う予備校はたくさんありますが、代表的なところは次の予備校です。

① FP3級の対策講座
予備校 講座 受講料 予備校の特徴
スタディング FP3級合格コース 3,980円 圧倒的に安い受講料が売りのWEB予備校。
LEC 3級FPスピード合格講座・通信 12,960円 大手の予備校の中では最安の受講料。
資格の大原 3級合格セット【web】 17,000円 大手の資格の予備校。手厚いサービスと充実したテキストが売り。
TAC 3級本科生 15,000円 大手の資格の予備校。公認会計士や税理士、弁護士などの多様な資格を取り扱う。
② FP2級・3級の対策講座
予備校 講座 受講料 予備校の特徴
スタディング FP3級・2級セットコース 32,980円 圧倒的に安い受講料が売りのWEB予備校。
ECCビジネススクール AFP+2級FP技能士|通信コース 59,800円 高合格率が売りのFP講座に特化した予備校。FP3級講座Web受講無料。
LEC 3・2級FP・AFP速習パック・通信 86,400円 大手の予備校の中では最安の受講料。
資格の大原 3級から学ぶ2級(AFP)合格フルセット 100,500円 大手の資格の予備校。手厚いサービスと充実したテキストが売り。
TAC 新3・2級本科生 103,200円 大手の資格の予備校。公認会計士や税理士、弁護士などの多様な資格を取り扱う。

受講料は定価・税込で表示をしていますが、各種の割引(例えば再受講割引早割など)は考慮していません。

また、受講形態(通学・DVD・WEBなど)によっても受講料が変わるため、実際にはもっと安くなる場合もあれば、高くなる場合もあります。

予備校が向いている人の特徴

  • お金に余裕のある人
  • 自分で勉強する習慣のない人
  • 税務や保険、税務などの基礎知識が全くない人

私のFP3級

1. 当時の状況

当時の筆者の状況を振り返ると次のような感じです。

  • 勉強方法・・・独学
  • 勉強内容・・・過去問5年分ほど
  • 勉強時間・・・20時間程度
  • 他の資格・・・不動産鑑定士、基本情報技術者
  • 職業・業種・・・不動産鑑定業

2. 受験動機

当時筆者は税理士試験を受けていたので、受験から合格発表までの3ヶ月の間、なんとなくですが手持ちぶたさを感じていました。

そこで、何かしら「将来役立つ資格」を取得しておこうと考え、FP3級の受験を考えました。

3. 勉強方法

勉強方法は、上に書いてある通りですが、仕事柄、複利現価の計算は得意であり、不動産に至ってはプロでした。

税務も税理士試験で固定資産税や相続税を勉強していたこともあり、通常の人と比べると、かなりのアドバンテージがあったと思います。

そんなアドバンテージもあったこともあり、筆者の場合は予備校という選択肢は毛頭なく、上で紹介をした過去問サイトの利用だけで本試験に突入しました。

4. 資格取得後の感想

資格取得後の感想としては、FP3級を持っていてもあまり意味が無いなというのが正直な感想です。

なぜなら、FP3級を持っていても誰もその価値にピンと来ませんし、FP3級程度の知識では実務ではなんら役に立たないからです。

個人的には、投資などをしていなければ、個人のファイナンシャルプランニング業務に複利現価計算を用いるのはナンセンスだと思っています。

とは言え、社会保険や生命保険などの「保険の知識」は、私生活にも仕事にも生きており、勉強をして良かったと思っています。

最後に

FP3級試験は資格試験の中ではかなり簡単な資格です。ですが、不動産や株、税金、保険などの知識の無い人が全く勉強をしなければ合格できないのも事実です。

FP試験の受験料は他の国家資格のものと比べると高いですので、必ず1発で合格ができるように、目指すならばガッチリと合格を掴みましょう。

また、FP3級に合格をしたら、FP2級を目指しましょう。FP2級まで合格できるようになれば、普段の生活にもFP知識が活かせるようになります。

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